富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦七月廿九日。陋宅のネット接続でHKT(つい最近までPCCW)が備へ付けの「箱」これを何と呼ぶのかわからない、の取り替へ。これまで100Mbpsだつたのが300Mbpsになるといふ。自宅でそこまでの速さが必要なのか。須磨帆かて4Gで35Mbpsの香港。日本で東北を襲つた台風10号は一夜明ければ、これまで豪雨など経験の少ない東北や北海道で台風のもたらした雨が河川の増水で洪水や土砂災害。昨晩はテレビであれほど「河川の増水に注意して早めの避難を」と呼びかけに記録的な大型台風の襲来とわかつてゐるのだから、こんなに注意の連呼が必要か、と思つたが岩手の岩泉の老人施設では9名の年寄りが逃げ遅れ死亡。施設関係者は「あっという間に増水で逃げることもできなかつた」といふが山間の河川に近い施設から避難せずにゐたことぢたい行政や施設の誤謬。北海道の記録的大雨で富良野で洪水と土砂災害とは。こちらは想定もしてゐまい。世の中で狂つてゐるのは晋三の政治と日銀ばかりに非ず地球気象も荒れるばかり。晩にネットつながらなくなる。「箱」もWi-Fiルーターもそれぞれ異常はないのだが。
▼麻生漫画太郎が「債権、株に投資するのは危ないという思い込みは正しい」と指摘。財務相の立場でよくぞ言つた、だが放言癖はさすがで「我々の同期生で証券会社に勤めているのは、よほどヤバい奴だった」「だいたい怪しげな商売は不動産と証券だった。昭和30年代、40年代に学生やった奴なら知っているはずだ」と軽口。2009年にも「株屋ってのは信用されていない」と発言ありの宜。アタシの祖母も都新聞読みながら「日経なんて株屋、相場師の新聞」と鼻っからバカにしてゐたし、某一流大手証券会社に勤めた、もう還暦すぎの方だが1980年代でも結婚相手の親に「株屋か……」と卑下されたといふ。汗をかいての実業に対して所詮、相場頼りの虚業で一攫千金狙ふ怪しげな商法と思われてゐたのがファイナンスだ、インベストメントだと脚光浴びるやうになつたのは最近のこと。そもそもカネを「マネー」なんていふことぢたい、やはりどこか虚業に後ろめたいところあつてのことか。