富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

オスロフィルとペトレンコ

fookpaktsuen2017-03-14

農暦二月十七。晩に尖沙咀。香港文化中心。Oslo Philの演奏会でVasily Petrenkoの指揮。グリークのPeer Gyntから始まり。小学生の頃から耳に馴染んだ、この曲で今まで聴いた中で最高の演奏。弦楽器の音の柔らかさ、弱音のきれいさは申し分なし。一つのオケが、まるで人間の五感や内臓器官のやうに一つの人格をなしてゐる。三十代のペトレンコとオケの信頼関係。その感動のまゝチェリストのTruls Mørkを迎へショスタコーヴィッチのチェロ協奏曲1番。圧巻。中入り後はラフマニノフの2番。何とも充実した2時間余。アンコールはグリークの小曲のあと、明るいあの曲は何かしら、韃靼人の踊りのやうな軽快な曲でイントロが始まるとペトレンコはリズムに乗つて踊るやうに打楽器の方に向かふとタンバリンを手に演奏に加わり、リズムを巧妙に裏でとつて(まさかリズム感が悪いはずはないw)まぁ面白い演奏。客はやんややんやの喝采