Hatena::ブログ(Diary)

本は食べ物です このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-07-22 『ツキの法則』谷岡一郎/PHP新書

[][]ツキの法則/谷岡一郎/PHP新書 01:17 ツキの法則/谷岡一郎/PHP新書を含むブックマーク



第1章 ギャンブラーの迷信
第2章 必勝法の誤り
第3章 確実に負ける賭け方とは
第4章 破滅型ギャンブラーとゆとり型ギャンブラー
第5章 効率的な賭け方とツキ


★★★☆☆

『一応読むだけの価値はあったと思える本』


ギャンブルで得をすることはまずない。
そんなことは言葉の上ではわかっている、というつもりの人は山ほどいるだろう。
けれど果たしてここに書かれているようなことまで全て納得した上でギャンブルをやっている人はどれくらいいるだろうか。わかった上で娯楽として楽しめてる人は本当に「良い」ギャンブラーなのだと思うんだけど…
ギャンブルで上手くやれば儲けられるとか、自分は損する方の人間にならないとか、そういう幻想を持っている人は読んでほしい。そういう人ほど本は読まないんだろうけどね…


数値データで上から頭ごなしに「ギャンブルは必ず損だ」と論ずる本とこの本が違うのは、ギャンブルに対する筆者の愛が感じられること。
例えば、
客観的な数値の大小と心理的な価値の大小がどうして、どのように、一致しないのか。
「儲かりやすい方法」などないが、「早く確実に負ける」方法を避けることはできる。
こういった視点はギャンブルが好きな人間ならではだと思う。


まぁ、ついでに言うとこの筆者の自信満々でやや攻撃的なところはたまにイラッくる。
けど、逆にこのぐらいの批判に曝されてしかるべしと思えてしまう例が多いのもまた確か。


私自身は麻雀以外にはそれらしいギャンブルはあんまりやらないこともあって、それほどの感動はなくて3点を付けちゃったけど、ギャンブルを楽しむ人にとっては随分参考になりそうな本です。
科学の本としては当たり前の統計論が多いけど、社会や心理にも言及(のみならず冷静な分析も)していて、総合的な視点が面白い本でした。

ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)

ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)