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formadiのブログ

2013-12-30

20:10

思想書では、11月に行われた高崎経済大学におけるシンポジウム「現代思想の源泉としてのキルケゴール ──生誕200周年記念ワークショップ」は来年1月末に「現代思想」誌で特集が組まれることになっている。千葉雅也の博士論文をもとにした『動きすぎてはいけない』が発売され、クァンタン・メイヤスー、グレアム・ハーマンらを中心とした「ポスト・ポスト構造主義」に注目が集まっている。

アートの分野では「関西ニューウェーブ」の作家・中原浩大による久しぶりの大規模な個展「中原浩大 自己模倣」(岡山県立美術館)が注目を集めた。アンドレアス・グルスキー、フランシス・アリスなど注目の海外作家の個展が相次いだ。工藤哲巳、桂ゆき、福田美蘭、ハイレッド・センターの再評価や、「ルネサンスの三巨匠」であるミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ラファエロの展示が行われ、「貴婦人と一角獣展」、フランシス・ベーコン、アントニオ・ロペス、カイユボット、ターナー、ジョセフ・クーデルカなどの展示もあった。
「狩野山楽・山雪」(京都国立博物館)、「當麻寺極楽浄土へのあこがれ−」(奈良国立博物館)、洛中洛外図屏風が展示された「京都展」(東京国立博物館)、円山応挙、白隠など日本への注目も高かった。フランシス・ベーコン展、「夏目漱石の美術世界展」(東京藝術大学美術館)や、「日本の民家一九五五」展(汐留ミュージアム)、植田正治没後百年の展示も(東京都写真美術館、東京ステーションギャラリー)。識者のベストはこちら

磯崎新が海市以来の展覧会をICCで開催中だ。橋下徹市長のもと、芸術への助成が問われもした。論集『写真と文学ー何がイメージの価値を決めるのか』が編まれ、黒瀬陽平『情報社会の情念―クリエイティブの条件を問う』が発売された。四谷アートステディウムの閉校騒動では、書名を集めるブログや、「芸術教育」自体を問うサイトが組織された。建築史家の五十嵐太郎が芸術監督を務めた「あいちトリエンナーレ」は絶賛を浴びたが、地元紙・中京新聞とのあいだでは、座談会に対する意見表明がなされた。堤清二が亡くなり、セゾン現代美術館では昨年没した宇佐美圭司の個展(「ART TRACE PRESS 2」に詳しい特集)が開催。H. U. オブリストによるインタビューをまとめた『キュレーション』、アール・ブリュットの論集が発刊。

ファッションデザイナーの山縣良和(writtenafterwards)は「絶命展」(パルコミュージアム)を企画し、国立新美術館でショー(新美編)を行った。共著『ファッションは魔法』(アイデアインク)を坂部三樹郎(mikio sakabe)と出版した。

建築では、槇文彦が『漂うモダニズム』を発刊。『形の合成に関するノート/都市はツリーではない』が再刊。国立近現代建築資料館が動き出した。

演劇では、『演劇最強論』が編まれ、チェルフィッチュの「地面と床」が好評を呼んだ。平田オリザは『新しい広場をつくる――市民芸術概論綱要』を著した。鴻英良が提起し、日本映画大学の政治活動への誓約書問題があった。フェスティバルトーキョーのディレクター交代にあたっては、疑問の声を投げかける人々があらわれ、取材がなされた。宮本亜門が神奈川芸術劇場の芸術監督をやめることに。

映画では、スタジオジブリが『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』を公開し、二作を取り仕切った宮駿と高畑勲の最後の監督作と言われている。制作風景は、ドワンゴの川上量生プロデュース、砂田麻美監督のドキュメンタリーになった。『風立ちぬ』は様々な論者が感想を表明し、岡田斗司夫はニコ生で行った解説を本にまでした。タランティーノが黒人奴隷による復讐劇を描いた『ジャンゴ 繋がれざる者』、ギレルモ・デル・トロ『パシフィック・リム』、アルフォンソ・キュアロン『ゼロ・グラビティ』が注目された。邦画では園子温による『地獄でなぜ悪い』、『凶悪』、是枝裕和『そして父になる』、沖田修一『横道世之介』が話題を集めた。テレビドラマでは、森山未來と尾野真千子が共演した『夫婦善哉』、『ラジオ』、宮藤官九郎の脚本による『あまちゃん』がヒットした。

音楽書はこちらでまとめている方がいらっしゃった。

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