君が死なない日のごはん 3


夜中に寒い部屋で読み始めたらいきなりうまそうなポトフが出てきた。飯テロだ。やられた。ちくしょう。

主人公は料理初心者、食材も調理法も一般的なもの。すごい世界ですごい料理を作っている人気漫画の対極にある。なのに調理過程を追っていくと、すごくおいしそうに見えてしまう。

お料理は味だけでなく気持ちを伝えるもの。

流し読みがもったいなくて、2巻を読み返している。

以下蛇足。本当に蛇足。

気になるのが、みかの「ものが持てない」設定。生霊なのでフライパンや傘は持てないけど、ドアノブをノックするし、人とぶつかる。そもそも地面を歩いている。つまりなんでも貫通するわけではない描写になっている。本筋には影響ないのだけれど、2度読みした時「??」となるのです。自分の中でうまく説明できなくて。

書かれていることから推測するに、みかは、空中にものを浮かすことができないのかなと考えた。みかは主人公以外から見えない。ものが持てたら、他の人からフライパンや傘が宙に浮いて見えてしまう。そういうことができないルールになっている、のかも。

でも雨に濡れるのなら、そこは人の形に雨が跳ね返っていたのではないか?ここはもう少し考えてみる必要があり。

野暮を書いてしまったけれど、ふんわりファンタジーの世界観なので、普通の人の思っている幽霊イメージってそうだよね、でいいと思う。