2009-10-31
『イカロス飛行隊』
書評 |
- 作者: 下田信夫
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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待望の下田信夫-Nobさんの新刊が出た。本文というか本体イラストページは相変わらず白黒だ。じつに悲しい。おそらく全てのイラストはカラーで描かれているはずだ。大判フルカラーで見てみたい。カラーイラストが載っているのは表紙と裏表紙、目次前の数ページだけだ。
その目次前の数ページに面白い飛行機が載っている。「バトル・オブ・ブリテン」の時に英国はドイツ爆撃機を防ぐために阻止気球という気球を空に浮かべていた。その気球の係留ロープを切断するために、巨大なカッターを機体の前に取り付けた飛行機のイラストだ。珍妙きわなりない。
次のページには爆撃機を改造して爆弾を満載にしたうえで、戦闘機を背中に乗せた親子爆撃機のイラストだ。ドイツ軍が実際に使っていたものだ。日本の特攻とは根本的に発想が異なる。特攻するのは無人の親爆撃機である。爆撃時には切り離される子戦闘機側にパイロットが乗り操縦しているのだ。
全てのイラストは丸っこくデフォルメしているのだが、メカ廻りのディテールは漏れなく描かれている。縦横比もじつは正確に縮尺されているので、けっしてマンガではない。本当にこのまま飛べそうな感じを残しているのだ。抒情的メカイラストである。
『透明標本』
書評 |
[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~
- 作者: 冨田伊織
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: 単行本
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本書は丸善日本橋店で買った。3階のレジ前に現物の透明標本が展示されていて、その脇に本書があったわけだ。その透明標本は手のひらに乗るほどの小さいものなのだがスゴい。骨格や体組織が青、赤、紫などの蛍光色に染め分けられているのだ。これは百聞は一見にしかずの見本である。残念ながらボクには文章で説明できるような力はない。
奥付によれば著者の職業は「透明標本作家」だ。さもありなん。これは美術品でもある。ともかくオフィシャルサイトをご覧いただきたい。ちなみに著者は今年25歳だそうだ。これからが期待できそうだ。
透明標本のきせかえケータイもある。
http://www.creatorsbank.com/portfolio/diary/?id=nana0080&year=2008&month=11&day=6
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