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成毛眞ブログ RSSフィード

2009-11-27

理研はプレスリリースを出すか

| 09:28

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/136999

スパコン開発で『ゴードン・ベル賞』 長崎助教ら受賞『国内最速』安価で実現」

本日0:06にアップされた西日本新聞の記事である。本件について、まだ大手メディア報道はない。事業仕訳けで大騒ぎしている最中だ。できればこの件はなかったことにしてしまいたいはずだ。

ところで、このゴードンベル賞は「高性能計算の世界で最も権威のある賞の一つである」と、言いきっているのは、スパコン予算獲得に必死な野依理事長率いる理化学研究所だ。

http://www.riken.go.jp/r-world/research/results/2009/090807/index.html

理研は今年8月7日に長崎大学と共同で本件についてプレスリリースまで出している。ゴードンベル賞のファイナリストに残ったというのだ。もう胸をパンパンに張っているようすがプレスリリースから良くわかる。

しかし、実際にコストパフォーマンス部門で賞を取ったうえに、それが国内最速だったのはじつに皮肉だった。なにしろこのマシン、「地球シミュレータ」の性能を上回るのだが、開発費用は3800万円だったのだ。

もちろん、8月のプレスリリースは「来るべきエクサフロップス(毎秒100京回計算)スーパーコンピュータに向けた次世代のプロセッサ開発に貢献していきます。」と予算を意識した文章がさりげなく入っているのだが、まさかそのGPUを作るために267億円かかるというわけではなかろう。

fbg82452fbg82452 2009/11/27 10:56 私は、小中学生の時から難しい病気を患っており、読書くらいしか愉しみはありませんでした。今、37歳ですが、病気で労働能力はない、という診断ですので、読書したりインターネットをしたりして、日々、不安定な生活を送っております。病気を苦にして、最後は自殺で人生を終えることも覚悟して生きてきました。成毛様の著書やブログを読み、自殺願望がやわらいできました。突然で大変恐縮ですが、成毛様は、自殺についてどうお考えになられますか?

nextworkernextworker 2009/11/27 12:54 「ゴードン・ベル賞を受賞した・・・・・・・・・・・よって、1000億円が必要なのである」という文章を必死で作ってるんだろう。きっと今頃
官僚って得意そうじゃん、こういうの。

founderfounder 2009/11/27 19:08 fbg82452さん、いちがいに自殺は悪だとは言い切る自信がありません。また、自殺をするのは弱い人だけだと言い切ることには不安があります。tamaggさんへの回答にも書きましたように、人によって障害や病気、苦痛の程度はあまりにも異なるため、雑に結論を出せると思っていないのです。しかし、間違いなく自殺は悲劇であり、誰もが悲劇を見たくないのは自明です。

それゆえ社会は自殺を減らす義務があると思います。精神的であれ身体的であれ苦痛を小さくできないのは、社会のシステムに不備があることが多いと思います。最近は末期がん患者のQOLを考えた麻薬治療が可能になっているようですが、ここでは明らかに社会システムが改善されたのだと思います。また、借金苦に対して、それを救う法律の整備と法律事務所の広告を許すことなども同様です。

ところでfgb82452さん、読書とネットだけでも充分に社会貢献ができると思います。いきなり大袈裟ですが、日本が少しでも良くなるためには国民全体の知的レベルを引き上げるのが鍵だと思っているのです。そのために一番手っ取り早いのが1人あたりの平均読書量を引き上げることです。また、ネットこそが良い本を知るための最良の方法だと思います。地道なようですが、これが効き目があると真剣に思ってます。

kame8472kame8472 2009/11/27 20:52 神戸のスパコンにもまえからGPUクラスタも載るの決まってましたし、長崎大のは、できる計算がかなり限られてますよ。濱田先生そもそも理研でGPUコンピューティング始めてて今がありますしね。

tamaggtamagg 2009/11/28 04:12 天才と障害者の区別は難しいんですね。確かにそうかもしれません。時代に求められるものに能力がうまく適合したら天才となるし、明らかに時代と合わない能力を持って生まれてきたら、極端な不適合や場合によっては悲惨な事件を犯してしまうほどのことになってしまうのかもしれません。「アスペルガー症候群」は、僕も読みましたが、社会にこういう人間たちの受け皿がないと辛いな…と思いました。学歴の話も同感です。日本の教育システムは20才以上の人間の成長を否定するようなものですよね。しかも、人材の選別の仕方も極めて偏ったものとなっています。18〜20そこらの一度の選別だけで、何がわかるんだ!と言いたくなります。やはり、懐の深さがない社会はかなりの損失をしていますね。日本からなかなか天才的な能力を発揮できる人がでてこないのも、社会に原因があるのかもしれませんね。



社会の懐の無さということで言いますと、自殺の話もそうかもしれません。デュルケームの「自殺論」をいつかは忘れましたが、読んだことがあります。それによると、自殺は一般的に個人の逸脱行為と思われているけれど、統計を仔細にみていくと、驚くほどの規則性があるというようなことが書かれていたと記憶しています。2009年の日本の自殺者数が過去最高に達するかもしれないらしいですが、原因は不況によるものとされています。しかし、見方を変えれば、日本という国は不況くらいで人がどんどん自殺するおかしな社会ともいえると思います。



社会の懐を深くするためにも、成毛さんやホリエモンさんのような方にはもっと活躍して欲しいと思いますし、1人でも多くおもしろい人間がこの国からでてくるようになって欲しいものです。また、社会に不適合となった人間も、それでも社会に包まれて生きていけるような、そんな良い社会になっていったらいいなと思います。長々と失礼致しました。

fbg82452fbg82452 2009/11/28 06:29 私の質問に答えていただき、本当に有難うございました。これからも、気を確かにもって生き抜いていきたい、と思います。

muger1924muger1924 2009/11/28 08:13 希望のビジネス戦略の174頁に「優れた社長ができの悪い後継者を選ぶこともあれば、できの悪い社長が優れた経営者を選ぶことがあるんですよ。」とございますが後継者選びについてはどう思われますか?

某電機メーカーは前社長はすごい優秀だと思いますが、その次の社長は前社長に選ばれるべくして選ばれたみたいですが、「デジタルドリームキッズ」を標榜しましたが、任期の10年間株主価値は変わりませんでした。
一方、突発的に選ばれたキャノンの御手洗さんは、ほぼ同期間で株価を就任時の5倍以上まで高めています。

よい後継者は運による部分がほとんどで、事前によい後継者をはかる尺度や法則はないのでしょうか?

一般的に二世経営者はよくないとかいわれますが、『神のごとき大塚裕司』のような例もあるようですし。
生え抜きや社長の子供など内部にいる人間を後継者として育てるべきなのか、それとも適していそうな人を外から探してくるべきなのか、ケースによるとは思いますが、どこからどのような属性の人を選ぶのが、よい後継者として一番確率が高いと思われますか?

future_bookfuture_book 2009/11/28 14:18 読書量の多い人と少ない人で差が出るなら、会話量によっても差が出るものなんでしょうか?
もちろんどんな本を読むか、どんな人と会話するかで個人差あると思いますが。

founderfounder 2009/11/29 10:31 muger1924さん、一国の大統領や首相も含め、多くのリーダーの出来不出来は就任している期間の成績では測れないと思います。評判が悪かった前任者が行ったことが、後任者の期間中に効果が出てきたという事例が非常に多いと思ってます。経済面ではクリントンとブッシュがその典型でしょう。小泉と鳩山は政治面での良い事例だと思います。小泉が自民党をぶっ潰したからこその政権交代だと思います。

会社もほとんどがそれだと思いますが、なかには突出した才能を期間中に示して成功する人もいると思います。スズキの鈴木さんや大塚さんなどはその一例です。ともあれ、じつは誰を選ぶかよりも重要なことだと思っているのはプロセスです。先任者が候補者をリストし、役員会などがそれから1人を選ぶというプロセスです。そうしないと、社員や国民は現在のリーダー、すなわち後任者をリストする権利がある人に従いません。キングメーカーという見えない第三者が決めるようでは、みんなそちらのほうを向いてしまい、権威が分散して組織が分解しはじめます。ただし、先任者はできるだけ速く姿を消すことが必要です。いつまでも組織が先任者を見ていてはまずいのです。その意味でも小泉元総理や大塚元会長は最高の例を示しています。

その意味で某国産コンピュータメーカーはこれからさらに混迷の淵をさまようでしょう。本当にスパコンの受注が欲しかったのだと思います。

founderfounder 2009/11/29 10:42 future_bookさん、会話は明らかに情報の交換ですから、こちらがわに情報がなければ、よい情報が得られません。その意味で読書量が重要だと思っているのです。ネット上で簡単に入手できる情報は、たとえそれがとてつもなく重要であっても、希少性はありませんから、交換での価値が落ちるのです。つまり、重要性と希少性の二つの観点から、自分が持っている情報を評価する必要があります。ボクが非常に売れている本の書評などをしない理由もそこにあります。Twitterはその意味でやはり面白いと思います。個性ある情報豊富な人たちの短い対話は刺激になりますね。その意味で「赤坂ナウ」のつぶやきをする人はフォローしません。

muger1924muger1924 2009/11/30 07:12 成毛さん
毎度、質問に答えていただきましてありがとうございます。
成毛さんの考え方は、本には載っていない新しい知見が得られますので本当に勉強になります。

前任者の改革の恩恵で何もしなくても、業績を上げられる経営者もいれば、前任者の負債の尻拭いに追われることもあるということでしょうか。

四季報を見ても上場企業には、会長職のある会社が多いように思います。
影響力はなく名前だけの人が多いのかもしれませんが。
上場企業でも、会長に引退した創業者社長が影響力を行使しつつ新社長に任せられず、新社長をクビにして中には会長兼社長に返り咲く例もあると本で読んだことがあります。
選ぶプロセスと引退した人間は影響力を持たないのが重要なのですね。

某国産メーカーの話は、私は最近FACTAを読んで知りました。
リアルにこんな権謀術数を行っている会社があるのかと巻き込まれた社員や株主の方が気の毒に思いました。

なかのひと