月面に残るハッセルブラッド

銀塩フィルム商売は、1ドル売ればそのうち約70セントが儲けだった。
デジタルカメラ商売は、1ドル打ってもその5セントしか儲からない。
富士写真フイルムは、社名を富士フイルムに変えて業態展開し生き残った。
コダックは、他事業を切り離して(旧来の)フィルムに賭けた結果、終焉を迎えた。
今朝の朝日新聞で、
「69年のアポロ11号の月面着陸でも、コダックの特殊なカメラが使われた。」
との記事があった。
が事実誤認ではないかと、思われる。
月面に行ったのは、ハッセルブラッド500EL改である。
http://www.cameratech21.com/workroom/wr_images/hisoty.swf
現在月面にはハッセルブラッドが12台残されている。
・・・とある。
月着陸船のパイロットを勤めたバズ・オルドリン著「地球から来た男」でも、カメラはハッセル、との記述がある。
なぜ、合計12台もの高価なハッセルが残されているのか。
地球帰還時、より大事なのは撮影された「フィルム」(←これは確実にコダック製と思われる)の方で、軽量化のためには、「用が済んだ」カメラまで持って帰る余裕がなかった。
その本によると、フィルムを取り出した後、月面上に放り投げたということだ。
どうですか、許可を得ることができたら、回収しにいきますか?