銀行よ いまこそ襟を 正すとき 人と企業を 育てる役目を


FPおくだっち(以下・奥):こんばんは。


安達:こんばんは、安達です。


奥:先週は、住宅ローンの返済条件についてお話しましたが、今日はその続きです。
3月を越えると・・・施政が変わるような予感がしています。
というのも、今回の法案を受けて、
実際にどのくらい返済条件を見直ししたのか?相談件数はどのくらいあったのか?という実態を
各銀行は金融庁に報告をしないといけないのですが、その報告の期限が3月末なんですよ。
当然、その報告結果を受けて、何らかの変更・修正はあるのではないか?という予測です。
そもそも、この「モラトリアム法案」というのは時限性が高いので、
途中で条件が厳しくなる可能性は高いんですよね。
銀行の方に、ちょっと様子を伺いましたが、
実際の条件変更というのは、よほどの事情がない限りまずやりません。
それを国が後押しして?強制的に??「やりなさい!」と指示するわけですから・・・
銀行も、どうやっていい落とし所を見つけるのか?と考えるワケですよね。
先週お話したように【担保が取れるし保証会社も入るし・・・】ということもありますから、
無担保の中小企業向けの融資よりも着手しやすいうえに、
個人の住宅ローンの返済条件変更をしっかり実行した方が、多くの方のお役にも立てますからね。


安達:シロウト考えではありますが、住宅ローンの返済期間を35年から40年に延ばした場合、
金利が変わらないのであれば銀行は得するような気がするんですが・・・


奥:そうなんですよ。
詳細は割愛しますが、元利均等返済であれば、支払期間が延びれば払う側の負担が増えるんです。
目先は安くなるんですが、実際の総支払額はさほど減りませんからね。
そういう意味では、もっと思い切った返済条件変更も検討してみればいいと思うのですが、
銀行自体の体力も弱っていますから難しいんですよね。


安達:大きなところも取引先の倒産とか債権放棄とかありますからね。


奥:銀行の取り組む姿勢も、非常に事なかれ主義を取っているように思えて残念でなりません。
この機会に、銀行も目を覚まして、本来の【人と企業を育てる】ということを実行して欲しいですね。


安達:おぉ。区民銀行でしたっけ?外国人向けの少額貸付?ああいうのがあればいいですよね。


奥:銀行というのは、社会的意義の大きい仕事ですからね。
ポリシーを持ってやってもらいたいものです。

それでは、今日のまとめです。