2008-03-28
■[脅迫商法][児ポ]おうじょうぎわがわるい公明PT。

18歳未満の善良なる男子女子がいるとしよう。
その男子女子は即ち「児童」である。
この児童が買春の対象やポルノの素材となるのに必要な条件とはなんだろうか。それは例えば親しい大人とそれを取り巻く人間関係がまず第一で、次に見知らぬ「不審者」であり、彼らの介在があってこそ二次消費が存在する。
よってそれは写真や映像を介するコトで性の対象と化すのでもなければ、インターネットがあるから性商品の対象になるワケでもない。それは商品が完成した際に必要となる流通手段である。
ましてや、どことも知れない誰か不審者のPCに画像フォルダがあるとして、それをどう捜査して発見し、性の対象として消費しているコトを証明するのか。いわばそれは不可能である。
(毎日新聞 08/03/25)
児童買春・児童ポルノ禁止法の改正を検討している公明党プロジェクトチームは25日、18歳未満を写したポルノ画像を個人で収集する「単純所持」を処罰対象に加える方針を固めた。「捜査権の乱用を招く」との懸念に配慮し、意図的に画像を得た場合に限り、メールで画像を送りつけられたようなケースは除外する。
意図的に児童ポルノ画像を性目的で入手する瞬間をどう認定し、それが誰だと突き止め、捜査していくのだろうか。24時間ネットに張り付く捜査員を8時間ごとに区切ったとして3名。休日の交代要員が必要として、あと3名程度の計6名。
その6名が、外へ出て捜査し、今現実の児童がポルノ画像にされている現場へ向かった方が、よほど犯罪自体は防止できると思うのだが。どうもPTの皆さんはそうは考えないらしい。
恐らく実際には、単純所持を罰するという内容を明文化するコトで、消費者の動きを牽制するのが目的なのは分かる。「客がいなくなるから商売にならない」コトを名言し、流通自体を止めようというハラなのだろう。
もっとも、それで分かりやすいアキバの店頭くらいからは消えるが、「ホンモノ」は今より地下化して表に現れないカタチで流通はすると思うけど。
同じ公明党の上田 勇議員がいいコトをおっしゃっている。
<公明党議員ブログ|上田 勇|“空気”だけで判断する危うさ>
(2008/02/15 13:55)
目先のマスコミや世論に迎合するばかりでいいのでしょうか。戦前の高名な軍人が、戦艦大和を撃沈間違いない無謀な任務に派遣することに賛成した理由を問われたときに、「とても反対できる空気ではなかった」と答えたという話を聞いたことがあります。民意を汲み上げて政策に反映させる努力は絶えず必要ですが、他方その場の“空気”だけでものごとを判断することには慎重でなければなりません。
正に。議員ご自身の周りが「そう」だからと言って、それが国民の総意であると思い込むのは慎重さに欠ける。まして「反対できない空気」を作ったからといって、ものごとが正しい判断で進んでいるとは限らない。恐らく児童ポルノの流通問題を専門的に研究している内に、より細部が気になり「手段」と「目的」が入れ替わって行ったのだろう。本当に守られるべきは現実の「被害者」であったはずなのに。
押し返されるコトが目に見えている「二次元規制」で耳目を引いて、最終的にはセンセーショナルな部分は意識的に敗退。眼目である「単純所持禁止」が通ったコトで議員個々人の信条ははともかく、公明党のロビイ活動としては政治的には勝利…なのだろうけど。
<構成要件の明確化必要・単純所持の処罰化などについて議論した党プロジェクトチーム>
(公明新聞 08/03/26)
(前略)丸谷座長のほか、石田祝稔、古屋範子、谷口和史の各衆院議員、松あきら参院議員が出席した。
会合では、単純所持を処罰対象とすることについて、警察権力の強大化につながるとの指摘が一部にあることから、構成要件を明確にした上で、処罰対象にすべきとの意見で一致。
また、アニメや、成人女性が児童になりすます「みなしポルノ」などについても、現時点では処罰は難しいものの、現状を改善する努力は必要として、これらが性犯罪に結び付くという因果関係を明確にする必要性を確認した。
(上記毎日新聞記事・続き)
アニメなど被害児童が実在しない創作物については「日本では性犯罪との因果関係を裏付けるデータがなく、議論できない」との指摘があり、付則などで国の調査研究義務を盛り込む案が出された。【磯崎由美】
PTの面々はやはり基本的にアニメや、ポルノの存在そのものへ踏み込みたいという目標自体、諦めていないようだ。公明党はどうしても自分と親しい支持者の持つ「空気」そのもので、他人の内面を強制的に矯正したいようだ。
ただ実際はそれよりも、単純所持禁止法の存在感を示すための具体的な活動が、どう行われるのかが疑問だ。この問題で必ず引き合いに出される、交通事故死した児童の写真を収集し性的な目的に利用していた「あの」元小学校教諭は、コメントをつけてサイトに公開したから表面化した。コレがもし、一人でコツコツと画像データを溜めるコトだけに集中し、誰にもそれを話さずただ性的に消費していただけだったら、児童ポルノであるかどうかすら客観的には分からないだろう。その写真自体は家族が大事にしている記念写真でしかないのだ。
さらに画像に付帯しているべき性的要素は、全て彼のアタマの中にしかないのだ。捜査不可能とすら言えるだろう。
さて、だからこそこの法律は運用のされ方を厳しく決められなければならない。ちょいと知恵のついた高校生くらいの児童なら、痴漢冤罪事件を例に挙げるまでもなく、誰かを「加害者」に仕立て上げるコトなど簡単だ。ましてや大人の間ならもっと楽だろう。「意図的」をどう判定するか、それを曖昧にさえしておけば、「認めた者負け」の量産しかない。


