「被疑者の不起訴を求める意見書(2)」(萩尾健太弁護士)

12月21日、弁護士による「被疑者(黒い彗星)の不起訴を求める意見書(2)」が、再度、東京地検公安部検事に提出されました。意見書は次のように結ばれています。

  以上の通り、被疑者は現在、名誉を著しく毀損され、プライバシーを侵害されているのみならず、右翼団体によって被疑者本人の学業や関係者の業務を妨害され、ひいては被疑者の身体にまで危険が及びかねない状態にある。


  その危険を回避し、無実の被疑者の権利を回復するためにも、被疑者が全く違法行為をなしていない、ということを前提とした不起訴処分をなすべきである。


  それが、法秩序の守り手であり、公益の代表者たる検察官の責務であることは、当職が申し上げるまでもないであろうが、念のため付言する次第である。


以下にその全文を掲載します。


(掲載にあたっては2次被害予防の配慮をしてます)

   contents


被疑者の不起訴を求める意見書(2)


2010年12月21日
東京地方検察庁公安部
[ 氏名 ]検察官 殿

被疑者  [ 氏名略・黒い彗星 ]



 上記の者に対する暴行被疑事件について、下記の通り意見を述べる。

弁護人  萩 尾  健 太  
  [ 住所 略 ]   




意 見 の 趣 旨


  検察官は被疑者について「嫌疑なし」として不起訴とすることを求める




意 見 の 理 由


はじめに=産経新聞による誤報と被疑者の名誉の毀損


被疑者が逮捕された翌日である12月5日午前0時、産経新聞は、本件について、下記の通りMSN産経ニュースおよび12月5日(日)朝刊に掲載した。
「デモ参加者に飛びかかり妨害するなどしたとして、警視庁渋谷署は4日、暴行の現行犯で、男(27)を逮捕した。

逮捕容疑は、同日午後3時25分ごろ、東京都渋谷区神南の路上で、デモに参加していた 60代の男性に飛びかかり、暴行を加えたとしている。

同署などによると、デモの参加者が男を取り押さえ、デモの警備をしていた警察官に引き渡した。デモには約100人が参加し、朝鮮学校に対する抗議活動をしていた。」

被疑者の支援者が産経新聞に問い合わせたところ、被疑者の釈放当日に、第三者より、被疑者が飛びかかり、暴行をなした、というのは誤りであるとの指摘があり、産経新聞はネットからは記事を削除した。しかし、被疑者の関係者が問い合わせたところ、訂正記事を出すつもりはないとのことであった。

(1)現在WEBから削除されてしまった跡:
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101205/crm1012050003000-n1.htm
(2)しかし、削除されたMSN−産経記事は、保存キャッシュ(魚拓)で見ることができる。
http://megalodon.jp/2010-1205-0148-55/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101205/crm1012050003000-n1.htm
(3)魚拓のプリントスクリーン画像は
http://pipponan.fc2web.com/s_komet/001_sankei_gyotaku.jpg

現在でも、当日のデモを組織した「排害社」や「主権回復を目指す会」にシンパシーを抱く者により、この記事ないしその「魚拓」を引用したデマや、被疑者に対する襲撃をうながすような書き込みがあり、被疑者の名誉が毀損されているのみならず、生命・身体の危険すら生じている状態である。

産経新聞に対して訂正記事を出すことの要請にも取り組んでいくが、その情報源は警察である。やはり、警察の捜査を監督する立場にある検察官が早急に被疑者について「嫌疑なし」として不起訴にすることにより、被疑者の名誉回復を公式に回復することが必要である。以下に、詳論する。




第1 被疑者は飛びかかっても暴行を加えてもいない

1 静止画による分析
弁護人が検事に任意提出した動画によれば、被疑者が「飛びかかった」わけでも「暴行を加えた」わけでもないことは明らかである。 その点について、以下に、動画から静止画を抽出して説明する。

白の矢印は「27歳の青年」=被疑者である。同人はマルイシティ前交差点を、ゆっくりと歩いていった。そして、デモ街宣車とデモ隊最前列との間に入ってゆく。


「27歳の青年」はデモ隊列の前まで行き、手製の横断幕をひろげようとした。そこに、「60代の男性」(主権回復を目指す会代表)氏が側面から近付いてきて、抱きついた。相手の体に最初に手を掛けたのは(主権回復を目指す会代表)氏だった。 以下は拡大画像。


上着の中から手製の横断幕を取り出し、それを頭上で広げようとする「27歳の青年」。彼を取り押さえようと、右手に「日の丸」を持った60代の男、(主権回復を目指す会代表)氏が側面から接触してきた。


主権回復を目指す会代表)氏が「日の丸」の旗竿を向こう側に廻しこんで、「27歳の青年」を羽交絞めにしようとした。


主権回復を目指す会代表)氏が日の丸の旗竿を使って、青年の右背面から羽交い締めした瞬間。
旗竿が折れたのは、これが原因であろう。
「27歳の青年」は、以下の横断幕を頭の上にかざして広げようとしていた(別の画像より)。そこに記載されているのは、民族教育の権利を守るという要求であり、極めて穏健・正当な内容である。





被疑者は、背面からしがみつく(主権回復を目指す会代表)氏の背中に右腕を添えながら体を右に回転させた。無意識のうちに(主権回復を目指す会代表)氏を振り払おうとしたのだろう。よって、被疑者の行為は暴行には当たらず、その故意もない。回転力で(主権回復を目指す会代表)氏は転がってしまった。しかし、インターネット上では「柔道の技をかけた」と宣伝され、『巴投げ』だとか『背負い投げ』だとか、大袈裟なデマが飛びかっている。


突っ込んでいくハチマキ姿は排害社の(旗手)氏。


主権回復を目指す会代表)氏は地面に転びつつある。

このように、被疑者は「飛びかかった」のではなく、逆に「飛びかかってこられた」のである。またこの後、集団に囲まれ暴行を受け大きな傷害を負ったのは、被疑者の方である。暴行罪の嫌疑は全く無いのである。


2 被疑者の受けた傷害

被疑者は、□大学医学部付属病院より、下記内容の12月7日付診断書を得た。
「病名 頭部打撲・挫創
平成二十二年十二月四日 受傷、右前頭部・後頭部を打撲、受傷後、頭痛・めまいが遷延している。全治三週間の見込みである。」
また、□□病院より、下記内容の12月17日付診断書を得た
「病名 頭部、下肢打撲擦過創痕(12月4日受傷)」
さらに、被疑者を撮影した写真によれば、その傷害の状況は以下の通りである。



<目の下にひどい傷 直後の写真>

(略)



不鮮明ではあるが、被疑者は右目の下に怪我をしている。これは、デモ参加者らが日の丸の竿で被疑者を突いたためにできた傷である。ほんの数センチずれていれば、被疑者の目に竿があたり、被疑者が失明する大怪我をする危険すらあった。

他方、以下は、遭遇の瞬間から僅か21秒後の、ビデオに記録された「暴行被害者」(主権回復を目指す会代表)氏の姿である。


こちらは28秒後。


このように、被疑者が傷害を負っているのに対し、(主権回復を目指す会代表)氏は全く怪我もせず元気なのである。




第2 デモ主催者らによる名誉毀損

1 12月4日デモの「趣旨」と主催団体

本件で問題となった12月4日デモの主催者排害社のブログ告知によれば、同デモの趣旨は、下記の通り実力行使を賛美し、露骨に排外主義を称揚するものであった。

勧進橋児童公園奪還一周年記念 在日特権粉砕デモ行進


<入管特例法を撤廃せよ!朝鮮学校無償化を許すな!不逞鮮人は地上の楽園に帰れ!>
【日時】平成22年12月4日(土) 14:30集合 15:00出発
【場所】神宮通公園 (東京都渋谷区神宮前6-21、最寄:渋谷駅)

平成21年12月4日、我々良識ある日本国民にとって、それは忘れられない日となった。京都市南区にある京都朝鮮第一初級学校は、学校の向いにある勧進橋児童公園を半世紀の長きに渡って不法占拠を続けていた。これに対して関西の勇士らが決起。不逞鮮人を一喝し、実力をもって勧進橋児童公園を日本国民の手に奪還した。

戦後のドサクサに紛れ、多くの土地と利権を不当に獲得し、反日侮日的言動を弄しながら、日本に居座る不逞鮮人どもに対し、この義挙は痛烈なる一撃であると共に、戦後初めて日本人が自らの手で成し遂げた“国土恢復”である。

「寸土を奪われれば全土を奪われる」と言う。換言すれば、寸土の奪還は全土の奪還に通じる。韓国が竹島を軍事占領し、支那尖閣諸島、沖縄を狙い、ロシアが北方領土領有を強め、亡国政権の無為無策が吹き荒れる中において、この勧進橋児童公園奪還一周年の意義を共有して戦おう!

【その他】
雨天決行
国旗・プラカード持参歓迎

【共闘団体】(50音順)
外国人参政権に反対する会・東京
在日特権を許さない市民の会 (引用者注)代表者:桜井誠、広報部長:米田隆司、東京支部長:秋津昭男
主権回復を目指す会 (引用者注)代表者:西村修平
政経調査会 (引用者注)代表者:槇泰智
新攘夷運動 排害社 (引用者注)代表者:金友隆幸
せと弘幸Blog『日本よ何処へ』 (引用者注)代表者:瀬戸弘幸
千風の会 (引用者注)代表者:渡辺祐一(千風)
NPO外国人犯罪追放運動 (引用者注)代表者:有門大輔
日本の自存自衛を取り戻す会 (引用者注)代表者:金子吉晴

【問い合わせ先】 haigai@excite.ne.jp 排害社事務局

2 排外デモの主催者らによる名誉毀損

この排外デモの主催者らは、その各ブログ等で、以下のように被疑者の名誉を毀損するデマ宣伝を行っている。

(1)新攘夷運動 排害社ブログ

勧進橋奪還一周年闘争に集結! 不逞鮮人の妨害を撥ね除け貫徹!


「するとここで事件が!不逞鮮人が飛び出して来て、先頭を歩いていた西村修平氏に跳びかかり、西村氏を引きずり倒し、日の丸の旗竿を壊した。交差点で大騒ぎとしなり、多数の通行人が歩く渋谷の街は騒然。すぐさまデモ参加者らが、この男を組み伏せて確保。身柄を警察に引き渡した

警察に暴行罪で逮捕された男。「民族教育を守れ」「祖国統一」などとする愚劣なプラカードを持っての乱入であったが、犯罪スパイ民族にそんなものを認めてはならない。北朝鮮にチルドパックの着払いで返品すべし」

このように、被疑者は「犯罪スパイ民族」などと口汚く中傷されている。チルドパックの着払いで返品される対象は被疑者であり、被疑者を殺害して死体にすることを想定した脅迫的内容となっている。


(2)「主権回復を目指す会」(代表:西村修平)(写真あり)
「これに対して、朝鮮総連とその傘下の在日らは、このデモに対して狂気じみた妨害行為を加えた。デモ参加者らはこの不逞な在日(北朝鮮)の身柄を確保、渋谷警察へ引き渡した。
□□□27才 □大生、北の在日である。」

被疑者の名前、就学先まで暴露する内容となっており、プライバシーの侵害でもある。なお、被疑者は韓国籍であり、朝鮮総連の傘下にはない。この点でも虚偽の記載をなしたものと言える。


(3)「在日特権を許さない市民の会」公式サイトデモ報告(報告者 東京支部長 秋津昭男)
「ここまで特段の混乱もなく、無事にデモ行進を完了できると思いきや、もっとも人通りの多い109付近に差し掛かると、一人の不逞鮮人がデモ隊に突入してきて妨害を受けることとなってしまったのです。当該鮮人は果敢にも一人でなにやら横断幕らしきものをもって攻撃を仕掛け、まずはデモ隊先頭で3人の女性が横断幕を持っているところから攻撃を仕掛けてきました。一人で突っ込んでくることは見上げたものですが、さらに感心したのはデモ隊のウィークポイントである先頭の女性3人めがけて突っ込んでくることです。当該鮮人が目的のためなら手段は選ばないという固い決意を感じるところでした。

しかし、我が方も女性が襲われるのを黙って見ているわけにはいかず、当該鮮人を男性陣が排除しようとするも、当該鮮人が大暴れ。我が方は日章旗のポールを破損させられたりの損害を被るところとなりました。とんでもない犯罪鮮人であると言わざるをえません。

当該鮮人の敢闘精神は大いに認めるところであるが、どうせやるな祖国でやってほしいというのが全日本人の思うところであり、すぐに帰国して欲しいところです。

当該鮮人は警察の手によって身柄を確保され、我々は再びデモ隊を立て直してデモ行進を再開し、より大きな声で不逞鮮人の追放を一般の皆様に伝えつつ無事終了の運びとなりました。」

このように、被疑者が女性を襲ったなどという虚偽が記載されており、名誉毀損も甚だしい。

さらに、以下の文章も、被疑者が逮捕されたなどとして、そのプライバシーを侵害する者であるが、一方で、被疑者の「現行犯逮捕」が後付けのものであるとの弁護人の主張が裏付けられる。
「そしてもう一点、デモ終了後に主権回復を目指す会代表の西村氏が渋谷署に被害届を提出しに行き、先ほどの不逞鮮人は逮捕される結果となったことです。尖閣問題以来、我が国の法治が廃れてしまったと大いに嘆くところであった最中、誠に喜ばしいニュースです。これを機会に当該不逞鮮人は早々に半島に帰ってもらい、祖国で活動を続けてほしいと祈るものです。」

(4)桜井誠(「在日特権を許さない市民の会」会長)ブログ※
産経新聞などでも取り上げられていますが、反日左翼がデモ隊に襲い掛かり参加者に暴行を加えるなどしたため、この乱入者は警視庁渋谷警察署によって逮捕されています。これまで数々の殺傷事件を引き起こしてきた反日犯罪左翼の本質が良くわかる事件です。こうした連中が「人権」だの「平和」だのを主張し、朝鮮半島で戦争勃発を画策する好戦テロ国家北朝鮮を支援している現実を私たちは冷静に見つめる必要があると思います。」

被疑者を、「数々の殺傷事件を引き起こしてきた反日犯罪左翼」とするなど、誹謗中傷している。

桜井は、12月4日に京都での同趣旨デモに参加


(5)まきやすとも 政調調査会 (当日デモ参加)
http://makiyasutomo.jugem.jp/

2010.12.05「 渋谷で児童公園奪還1周年デモ行進 」(顔写真2枚)

「途中、渋谷駅西口の繁華街、マルイ前の交差点付近を通過中のデモ隊の先頭に「黒い彗星」と称する横断幕を広げた人間が乱入。/これを阻止しようとした主催者側ともみ合いになり、主催者を投げ飛ばし路上にたたきつけた。/これを目撃したデモ参加者がこの暴漢の身柄を確保。/犯人は朝鮮人の□□□(27歳)。/「朝鮮学校を日本から叩き出せ」等のシュプレヒコールに刺激され、捨て身の覚悟で乱入したのだろうか。/興奮した様子で顔面から血を流している。/□としても覚悟を持しての行動。/舌を噛んで死ぬつもりであろうか。口からも出血している。/私は人道上の見地からも、手で顎を押さえて口を開かせて、/舌断を阻止したのだ。」

「主催者を投げ飛ばし路上にたたきつけた」などとして被疑者を誹謗中傷するものである。ただし、被疑者が、デモ参加者らの暴行により、顔面からも口からも出血したことの証拠ともなっている。以下のブログ記事もその証拠と言える。

2010.12.06「 右翼系政治団体なのか。保守系市民団体なのか? 」(顔写真2枚)

(証言)「3、乱入者は一人であり、圧倒的に多数を占めるデモ隊参加者によって取り囲まれた。/その結果、私が身柄を確保しようとした際には既に頭部・顔面から出血していた。」


(6)極右評論 有門大輔 NPO法人外国人犯罪追放運動』理事長(当日デモ参加)
http://blog.livedoor.jp/samuraiari/
12.9 

今、日本で最も熱い「対在日」戦線! 」(顔写真2枚)

「その最中には卑劣にも数々の妨害が仕掛けられ、渋谷デモにおいては柔道有段者で「関東学生柔道優勝大会」に出場した経験も有する□□□(□□□□□□=朝鮮籍=)がデモを主導していた『主権回復を目指す会』の西村修平代表を道路上に伏せ倒す凶暴さを露わにした。/この□はインターネット上では「□□□□□□」などと称しており、妨害行為が起きた際に『新攘夷運動・排害社』の金友隆幸代表が即座に応戦。/これによって□サイドは負傷・流血させられたと主張しているようだが、それがどうした!?/ 何せ相手はこれまで各地に出没、在特会在日特権を許さない市民の会 =桜井誠会長=)支部が東北地方で集会を開催した際、同じ会場を借りてまで「反在特会」行動を展開してきた。/まして妨害発生時、その身のこなしからは格闘技経験者であることは容易に想像がつく上に、各大学の対抗試合という公の競技場でさえ反則技を繰り返した挙げ句、反則負けをとられた者とあっては迂闊に対応してはどうなることか分かったものではない。/ 妨害を受けた側として、正当防衛的に何らかの措置をとったとしても至極当然であろう。」

12.10「 12・4デモ襲撃事件を徹底的に暴く!国家ぐるみで「日本人抹殺」が繰り広げられる現実!

」(顔写真1枚)
「この□□□はネット上で伝えられるところによると、朝鮮総連はたまた韓国民団(在日本大韓民国民団)だかの活動家ではないかとも言われ、親族には暴力団関係者も存在すると聞くが、真偽のほどは定かではない。」

12.13 「 朝鮮マフィアとの全面対峙!朝鮮民族の存続を賭した総攻撃に相応の報いを!

」(顔写真2枚)
「総連にせよ民団にせよ、相手は警視庁公安部も把握していることだろうが、日本人拉致や数々の非合法活動にも組織的に関与した連中で、その一員であることは□が手にしていた横断幕とその言動からも容易に想像がつく。/つまり、日本人が最も畏怖すべきマフィア集団の中でも精強な組織の構成員なのである。そのような恐るべき者らが突如として自由な言論活動の場に出現したとしたら、自衛的な手段を講じるのは当然だろう。/仮に「先制攻撃」があったとしても先制攻撃もまた正当な自衛手段である。」

12.14  「在日勢力との共生」は即ち屈服!

「デモに乱入しこれを襲撃した□□□(□□□□□□ =朝鮮籍= インターネット上では「黒い彗星」「□□□□□□」と名乗る)」「もし渋谷デモに際して関係者が不当にも拘束されるような事態が発生すれば、我々は可及的に必要な措置に出ることを宣言しておく!」

このブログは、被疑者の柔道歴などのプライバシーを暴露し、「親族には暴力団関係者も存在する」「朝鮮マフィア」などと被疑者を誹謗中傷している。他方で、「正当防衛的に何らかの措置をとった」ことを認め、それが「先制攻撃」であった余地すら認めるものであって、「先制攻撃」がなされたことの有力な証拠となると言える。

他方で、デモ参加者らの拘束があれば「可及的に必要な措置に出る」として被疑者への報復を予告しており、被疑者が現在、身の危険にさらされていることをも示すものとなっている。


(7)外国人追放運動
☆活動報告 12・4 IN渋谷
京都・勧進橋児童公園奪還一周年デモ行動
不逞鮮人の妨害を撥ね除け貫徹!

平成22年12月4日
「何が騒乱かと言って在日朝鮮人組織およびそれと結託する極左過激派集団の暴力性が剥き出しになる形で度重なる妨害が加えられ、実際に物理的な被害が生じたことで敵勢力は逮捕者を出すに至った。」

被疑者は、ついには「極左過激派集団」と結託し「暴力性」を剥き出しにした在日朝鮮人組織の構成員とされてしまった。甚だしい誹謗中傷である。


(7)その他の人によるデマ

花うさぎの「世界は腹黒い」

http://hanausagi.iza.ne.jp/blog/entry/1960300/
このブログでも、「在日がデモ隊に突入、主権・西村氏に暴行!沿道からは共感の拍手も」などとして写真つきで掲載されている。他にも多数のブログで、被疑者を加害者とする記事が掲載されており、被疑者の名誉毀損は拡大され甚だしいものがある。




第3 加害者らの凶暴性


下記の通り、排外デモの主催者らは、暴力行為や威力業務妨害などを繰り返してきた凶暴性を有しており、被疑者が「嫌疑なし」とされなければ、加害者らから危害を加えられる危険性が否定できない。


1 デモの際の行動
[1] デモ主催者が「1周年」として賛美していた昨年12月4日、京都の朝鮮初級学校襲撃事件を起こした。その際の動画は以下の通りである。
http://www.youtube.com/watch?v=2szx-WWR0rw

[2] 西村修平ら、「主権回復を目指す会」などによる昨年8月秋葉原デモの動画
http://www.youtube.com/watch?v=7XUrXoGsKwA
「排外主義に反対です」と書かれたA4コピー用紙を持って沿道に立っていた青年を、集団リンチした。「殺せー」などの声も入っている。西村がコピー紙をうばったことをきっかけに暴行がはじまっている。4日に□□□(被疑者)をリンチした加害者も映っており、この集団が以前から暴行を行っていたことを示している。

[3] 1月24日在特会系デモ前の桜井誠講演動画
http://www.youtube.com/watch?v=2Bi1YkFu-ac
桜井誠は、8:15以降「天敵必殺、敵を見つけたら必ず殺す。他の皆さんもこれを求めます。」と発言しており、殺人教唆にあたりかねない言動をしている。


2 「暴行を受けた」と主張している 西村修平主権回復を目指す会)について
毎週のようにさまざまなテーマで抗議街宣を行っている。以下の通り、市民集会会場前での嫌がらせ街宣、官公庁での抗議のほか、敵対者と見なした者の会社、自宅、実家などをつきとめてはしつこく街宣を行なうことで有名である(「ザ・コーヴ」事件では、配給会社、配給会社社長の自宅、上映予定の映画館(上映中止に)、上映を決定した映画館、映画館支配人の実家にまでおしかけ街宣した)。同会を脱退した元会員の自営会社にいやがらせ街宣を行なうなど、悪質きわまりないことで有名である。

[1] 威力業務妨害−2001年7月7日「日中友好神奈川県婦人連絡会」主催の集会で、同行者が集会参加者に缶を投げつける。11月14日、西村も威力業務妨害罪で逮捕。10月4日に横浜地方裁判所で懲役1年6ヶ月、執行猶予5年の有罪判決。

[2] 第3次御用ライター裁判−ジャーナリスト・宇留嶋瑞郎の写真を無断でホームページに掲載、民事訴訟。2010年3月8日さいたま地裁川越支部が西村に20万円の支払いと写真2枚の削除を命じる11月30日最高裁第3小法廷で上告棄却、確定。

[3] 東村山市 街宣名誉毀損裁判 −2008年9月1日、東村山駅前で東村山警察署の千葉英司元副署長を中傷する街宣を実施。千葉が名誉毀損で西村を提訴。2010年4月28日、東京地裁立川支部は西村に損害賠償10万円の支払いを命じた。西村は東京高裁に控訴、棄却。

[4] ザ・コーヴ上映阻止街宣裁判 −映画「ザ・コーヴ」の上映中止を求めて西村が株式会社アンプラグドや社長自宅前で行った街宣について、同社および社長が損害賠償110万円の支払いと街宣禁止を求めて提訴。現在、東京地裁で係争中。なお、街宣禁止の仮処分は、既に2010年4月21日に東京地裁によって決定。

※京都朝鮮学校襲撃裁判ーー権回復を目指す会と在日特権を許さない市民の会のメンバーが2009年12月4日、京都朝鮮第一初級学校に押しかけ、「スパイの子」などと街宣。児童公園に設置されたスピーカーを除去するなどの行動をとった。この事件では、両会から逮捕者が出ている。朝鮮学校側は2010年6月に3000万円の損害賠償を求めて提訴。被告の中には西村も含まれている。現在、京都地裁で係争中。


3 デモ主催者「排害社」代表・金友隆幸(維新政党・新風世田谷支部)について

「新攘夷運動」を称し、排外主義・外国人追放を方針にかかげ、暴力的・過激な作風を売り物にしている団体である。

[1] 中国人観光客女性2人をいきなり怒鳴りつけるなどの狼藉ぶりを発揮している。
不逞支那人排撃運動 IN上野  http://www.youtube.com/watch?v=d1i86n9rMcw
同様の行動を池袋でも実施

[2] 秋葉原オノデン襲撃については、共闘団体である「在日特権を許さない市民の会」会員からさえもブログで非難されている。

「2010年10月17日(日) 引き際を間違えた排害社と西村修平

排害社と西村修平が、秋葉原オノデンの社員の失言を盾に、店舗に乱入し、威力業務妨害を構成しかねない騒乱行為を犯しました。西村修平は、若い活動家を制止するという、大人としてのつとめを果たさなかったばかりか、率先して筋目の悪い行為を繰り返し、在特会の看板を再び汚しました。
おそらく、ザ・コーヴの配給会社社長の家を襲撃した時と同じ結果を招くでしょう。西村修平とともに行動した在特会員も同罪だ。」

http://ameblo.jp/torpedo-squadron/entry-10679596335.html

[3] 朝鮮人蔑視、脅迫の記事もブログに記載されている。典型例は以下の通りである。
2010.8.21 http://haigai.exblog.jp/11780768/
「ホラ来た朝鮮人!ゆすり・タカリ・寄生は朝鮮の国技 朝鮮人への「謝罪」は愚の骨頂!」
「その内、豊臣秀吉の朝鮮征伐まで謝罪と賠償を求めて来るのも時間の問題だろう。あるいは三韓征伐まで謝罪を求めて来ても驚くに当たらない。豊臣秀吉の軍勢は、朝鮮に攻め込み、戦功の証しとして討ち取った朝鮮人から耳を削ぎ取ったという。それを持ち帰って「耳塚」をつくった。ふざけた朝鮮人への対応はこれくらいがちょうど良い。
日本の政治家は韓国に対して、/新しい国立追悼施設建設ではなく、/新しい耳塚の建設を仄めかすべし。」

この下劣な記事にはぞっとせざるを得ない。被疑者がこのような人物・団体に脅迫される危険は大きいものと言える。


4 極右評論 有門大輔 NPO法人外国人犯罪追放運動』理事長(当日デモ参加)
http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/51623998.html
前述した「極右評論」には、下記の通り口汚く被疑者の殺害を望む口汚いコメントが寄せられている。

そもそも日本に寄生してる分際でデモを妨害しようとする在日朝鮮人は何様なんだと いかに勘違いした連中かよくわかる 日本人の怒りをも許さないで偉そうにたかるな
ここが日本でなければとっくにあの世行きですよ 一匹残らず死滅決定していたでしょう
Posted by 朝鮮撲滅 at 2010年12月06日 02:02
西村さん災難でしたね・・。警察は朝鮮人を取り押さえて圧殺するか首の骨でも折って・・と言いたい所ですが、取り合えず不逞朝鮮人が捕まって良かった。でもこいつも直ぐに野放しになるんでしょうね。おかしな国です。デモには参加してませんが、ビデオを拝見させて頂きたいと思います。引き続き活動頑張って下さい。デモの参加者の方々を含め、皆様の護国活動感謝致しますm(_ _)m
Posted by nk at 2010年12月06日 05:20
おいゴキブリ
お前ら朝鮮人は死ねばいいんだよ
この糞汚物が!!
Posted by 鮮人狩り at 2010年12月06日 11:16
体制側を見ていてハッキリわかる事は、法律を守っていたら必ず負けるという事だ。
Posted by 監視員 at 2010年12月06日 15:06
この在日朝鮮人の首へし折ってやればよかったのに
それにしても気色悪い顔してんな
口から血が出てるから汚らしい顔がさらに汚らしくなってんじゃん
Posted by アイゴー at 2010年12月07日 00:12


5 警察も警戒

こうした右翼団体の動きについては、警察も警戒を強めており、新聞で下記の通り報道されている。
「右派系市民グループなど懸念材料に 警察庁分析」(日本経済新聞 2010/12/11)
「右派系市民グループ」とは、デモ主催「排害社」や、構成員も重複しているとされる「在日特権を許さない市民の会」(2010年京都、徳島にて威力業務妨害等で逮捕者計7名・書類送検多数)などである。両団体については、警視庁ホームページにも写真入りで掲載されている。上記新聞記事で言及されているAPEC開催時の11月13日横浜での「在日特権を許さない市民の会」主催デモにも、「排害社」のメンバーが多数参加し、デモ後、横浜中華街・山下公園で外国人排斥の街宣活動を行おうとし、警察に阻止されている。

この右翼団体の動きに連動して、インターネットサイト「2ちゃんねる」などにも、被疑者本人の利用している駅名を明らかにするなど、被疑者への加害につながりかねない書き込みがなされている。
534:名無しさん@十一周年[] 10/12/10(金) 06:29:46 ID AhgA7mJeO(1)
 >>508
 チョンお得意の捏造か。
 □□□(27)がウロつく□□□(駅名)周辺の皆さん、要警戒ですよ!!

 558 :名無しさん@十一周年 :2010/12/10(金) 22:12:21 ID AhgA7mJeO (2 回発言)
 スレが落ちる前にもう一度。
 
 □□□(駅名)駅周辺の皆さん、この凶悪な朝鮮人、□□□(27)は既に釈放されています!


6 大学への妨害
(1)「主権回復を目指す会」シンパと思われるワンダーユッキーのブログ

このブログには、以下の通り、被疑者の大学への退学要求や、講道館への要求、被疑者の勤務先への解雇要求など、「主権回復を目指す会の行動予定」として威力業務妨害に当たり得る内容が記載されている。

これからの主権回復を目指す会の行動予定


西村修平を柔道技で投げ飛ばした、□□□の在学校の大学へ謝罪&退学要求。
□大に確認の電話入れた方からの連絡あり。
大学は何も知らないようです。

武道の有段者の手足は凶器に成ります。これはれっきとした犯罪です。
(電話番号)
大学の体育会柔道部在籍経験から恐らくは有段者なので講道館で謝罪&段位の取り消し要求。

朝鮮語の語学教師をしているらしいので勤務先に謝罪&解雇要求。
朝鮮学校出身と思われるので卒業したと思われる□の朝鮮学校への謝罪&ヘイト街宣。

(2)行動する保守在特会のオフ35(2ちゃんねる
そして、実際に□大学に電話をした者の報告が「2ちゃんねる」に記載されている。
78 :エージェント・774:2010/12/15(水) 17:30:14 ID:51Q4zOFh
なんか電話凸でなんかやったような気になってるとこが朝鮮脳だな・・
あの山口と同じw
ちなみに□大には事件の後、□□□のことについて電話したんだが。
何度聞いても、学生の個人情報については答えられないらしい。
質問にすら答えてくれないのはがっかりした。

第4 まとめ


以上の通り、被疑者は現在、名誉を著しく毀損され、プライバシーを侵害されているのみならず、右翼団体によって被疑者本人の学業や関係者の業務を妨害され、ひいては被疑者の身体にまで危険が及びかねない状態にある。

その危険を回避し、無実の被疑者の権利を回復するためにも、被疑者が全く違法行為をなしていない、ということを前提とした不起訴処分をなすべきである。

それが、法秩序の守り手であり、公益の代表者たる検察官の責務であることは、当職が申し上げるまでもないであろうが、念のため付言する次第である。

以上