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The Dosanko Nikki from Tokyo

2012-04-27

就職活動体験記企業分析・財務編(12.11月全面改定)

体験記,悩睫魁事業・社風の3点から企業分析をするとお話しさせていただきました。△任郎睫魁↓では事業、い任麓夘とそれぞれ説明致しますね。

自分が望むキャリアから、私はメーカーに絞ろうと考えていましたが、そこから更に絞る基準として、財務体質を選ぼうと思いました。では財務体質って具体的にどう調べるのか、って思いますよね。私は、会社四季報にあるメーカーを片っぱしから(約1500社)調べただけです。

会社四季報 2012年2集 春号 [雑誌]

会社四季報 2012年2集 春号 [雑誌]

見るポイントはいくつかあります。へたくそな絵(笑)ですが、この図を使って説明していきます。まずは四季報で私が集めた情報の種類(10項目)を示します。緑色の×や〇については後ほど説明します。

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)楴:文字通り、本社のある場所はどこか。管理系希望であれば本社勤務になるかと思います。営業職はあまり関係ないかもしれません。

規模:どのくらいの企業規模があるか。一般に、規模が大きいと、仕事は専門化が進む一方、福利厚生が整備されている場合が多いです。

G収:どのくらいの収入を得られるか。私たちが貰える(...かもしれない)収入を示すと同時に、優れた人間を企業に留める魅力でもあります。

せ業概要:どんな事業を運営しているか。B to C、B to Bやメーカー・サービスなどさまざまな切り口で捉える事ができます。

株主:誰がその会社を支配しているか。たとえば、いわゆるブラック企業株主だったりすると、大変な目に合う可能性もあります。

Π堕蠕:どのくらいその企業は不況に強いか。カンタンにいえば、借金が少ない企業は利子負担がないので、不況に強いと言えます。

設備投資・研究開発:どのくらい将来のために投資してきたかを示します。メーカーだと大切な指標になります。まずは単純に投資しているかしていないかで判断するとよいかと思います。

キャッシュ・フロー:事業の真の強さが現れる。1年で、本業でどのくらいお金を稼ぎ、どのくらい未来のために投資し、どのくらいのお金を集めたり返したりしたかを示します。

成長性:数年間の売上高の増減のこと。もちろん、売上が伸長していた方が好ましいです。

収益性:どのくらい効率的にお金を稼いでるか。たとえば、100億円製品(サービス)を売ったとしても、製品原価・人件費などの本業に関わる費用を引いた結果、3億円残る企業と10億円残る企業では後者が効率的と言えます。

それでは、どのように見ていったかを説明していきます。ここでは、「できれば東京勤務で、できるだけ大手で給料がよく、一般的に財務状態がよい企業を見つけたい」という観点から、企業を四季報で評価してみます。〇、△、×は評価のマークになります

※なお、ここで評価している企業は、実際の企業を参考にした仮想の企業です(数字をいくつかいじっています)。

)楴から見てみましょう。この会社は東京に本社にあったので、上記観点からいえば希望に合致していると言えます。したがって、ここの箇所には○を付けておきます。田舎がよかったり、大阪がよかったりする人は、もちろん評価が変わってくるでしょう。

規模を見てみましょう。これは従業員数でだいたい把握できます。ぼくは従業員数(連結)3,000人以上5,000人未満なら中堅と考えていました。5,000人超なら大手と捉えていました。なかには10,000人を超える企業もありますが、そういう企業は超大手と言えると思います。仮想の企業は3,000名とし、△としました。なお、逆にあまり大手は好きではない、という評価軸を持つのであれば、ここは○となるでしょう。(実際、私は中堅派なので、就職活動中は○にしていました)

G収を見てみましょう。平均年収を見てください。一般に、メーカーなどであれば600万以上、商社などであれば650万以上が目安になっています。この仮想の企業の平均年収は600万円あるものとし、悪くはなさそうだと考え、△としました。もちろん、700万じゃないと嫌だ、逆に500万円までなら耐えられるという人もいると思います。

せ業概要を見てみましょう。この会社は水産品の貿易・加工をなりわいとしている会社のようです。仮想の会社の事業について、具体的なイメージがわかなかったこととし、△としました。なお、この業界は面白そうだと思えば○に、逆にまったく面白くなさそうであれば×をつけます。

株主を見ていましょう。だれが会社を支配しているのでしょうか?この仮想の会社は独立系(≒大株主が存在しない)だったと考え、○としてみました。株主欄を見ると、ある企業は、名前から分からないが大手の子会社(50%超)・関連会社(15%超)であったり、ブラック企業の子・関連会社であったり、外資系ファンドなどが出資していたりと、いろんなことが分かってきます。ぜひ見ておきたいところです。

Π堕蠕を見てみましょう。これは株主持分比率でわかります。究極的にいえば、会社の全資産のうち、負債の分を除いたら、どのくらい手元に残るのか?を示した比率です。この株主持分比率が仮に100%近くであれば、ほぼ無借金状態と言えます。逆に10%しかなければ、かなり借金に頼った事業運営をしていると言えます。一般に、30%以上であれば普通、40%以上あれば優良と言われています。仮想の企業では15%とし、×としました。

設備投資・研究開発をみてみましょう。文字通り、設備(工場など)や研究開発にどのくらいお金を投じているかを示します。これがまったくないか、かなり少ないメーカーは将来的な成長は期待しにくいと言えます。ただ、この設備投資・研究開発の評価と言うのは、不確実性が大きく、大変難しいものなので、あれば○、なければ×ぐらいに単純に考えておきましょう(ちゃんと研究開発の成果があがっている企業は継続的に利益をあげていますし、そこから判断できます)。仮想の企業ではあったとして〇としています。

 キャッシュ・フローをみてみましょう。営業CF(※Cash Flow : キャッシュフロー)、投資CF、財務CFという3つのキャッシュフローがあります。まずはそれぞれのキャッシュ・フローの捉え方から説明します。なお、プラスは企業にお金が入り、マイナスは企業からお金が出ていく、と考えてください。

・営業CF:本業から生じた現金のことなので、もちろんプラスが大前提です。マイナスの企業はハッキリ言えば相当まずい企業だと言えます。

投資CF:投資に関わる現金のことなので、もちろんマイナス=お金を投じていることが大前提です。ただ、わずかなプラスであれば、いらない投資資産を売却した可能性も考えられます。営業CFのマイナスほどには神経質にならなくてもよいですが、前年もプラスであれば、少々疑っておいてもいいともいます。

・財務CF:資金調達に関わる現金です。株主からお金を集めたり、銀行からお金を借りたりするとプラスになり、逆に株主に配当したり、銀行にお金を返したりするとマイナスになります。基本的にはプラスよりマイナスの方がよい、と考えてください。お金は借りるより返す方がよいのです。それでは、次にいくつかのキャッシュ・フローのパターンを見ていきます。次のような順番で見ていってください。

 1.営業CFはプラスかマイナスか? 

  →マイナスであればその時点で×です。プラスであれば以降を見てください。キャッシュ・フローを見るのが苦手な方は、ここの±だけでいいので必ず見てください。仮想の企業ではマイナスでしたので、×としました。

 2.投資CFがプラス、財務CFがマイナス 

  →投資資産を売却しながら、株主・銀行からお金を集めている。よくない。   

 3.投資CFがマイナス、財務CFがプラス

  →投資資産を購入しながら、株主・銀行からお金を集めている。ふつう。

 4.投資CFがマイナス、財務CFがマイナス

  →投資資産を購入しながら、株主に配当したり、銀行にお金を返したりしてる。よい。

成長性を見てみましょう。これは売上高の伸びから判断します。カンタンに、3〜5年間の売上が下がっていれば×、横ばいであれば△、伸びていれば○、すごく伸びていれば◎です。仮想の企業は伸びていたものとし、○としました。私自身は、1.5倍以上の成長なら◎としていますし、売上がかなり大きい(5000億円〜クラス)企業であれば、1.2〜1.3倍の伸びでも◎にしていました。

収益性を最後に見てみましょう。これは、ある年の営業利益を、同じ年の売上高で割ることで分かってきます。これを売上高営業利益率と呼びます。利益率の指標にもたくさん種類があるのですが、私が基本と考えるのはこの売上高営業利益率です。なぜかといえば、営業利益は本業から生じる利益を示しているからです。経常利益や純利益には本業以外の影響が入りこんでいて、本業の純粋な強さが分かりません。例えば、売上高営業利益率は3%前後であれば、本業が100億円売上げれば、本業から3億円稼ぐことができることを示します。一般的に、売上高営業利益率が3%〜だと普通、5%〜だと優良、10%〜だと超優良、というような捉え方をしてよいと思います。私自身もこの基準に近い形で判断していました。仮想の企業は、3%を切っていたので単純に×としています。ただ、小売・建築不動産など業界によっては1%前後がザラということもあります。志望業界が既に定まっていて、その業界の各企業を調べたいのであれば、それにマッチした基準を選んだ方がよいと言えます。

 銑までを一通り見終えることができました。お付き合いただき、ありがとうございます。正直に言って、最初はかなりの重労働だと思います。私はメーカー志望だったので、丸3日かけて、四季報に掲載されている約1500社の全メーカーの情報を確認しました。かなりきつかったですが、慣れてくると、わりとテンポよくマーキングができるようになります。

そしてこの四季報読みが進むと、例えば、ある業界全体の財務状態がとてもよいことが分かってきます。衰退している業界でも成長している企業を見つけることができます。逆に絶対に受けてはいけない企業も分かってきます。そういったことが実感としてわかってくると、就活を自分で考え、自分で行動するきっかけになります。もちろん、それだけで企業から内定をもらえるわけはないのですが、少なくとも、自分が受けるべき企業が選び出されてくるわけです。

では、四季報マーキングした後、どうやって受けるべき企業を選定すべきなのでしょうか?基本的に、◎・○が多い企業は必ず受けておくべき企業だと思いますし、逆に×が1つでもある企業は受けるべきではない企業だと思います。こんな形で1500社程度のメーカーから絞った結果、私の場合、150社まで減りました。この150社でも個人的にはまだまだ多かったので、既卒新卒採用に安心して応募できるかという基準、そして事業の分析と社風の分析を経て、最終的には30〜50社まで絞り込まれました。個人的には、このレベルまで絞り込んで、はじめて企業分析がだいたい終わったと言えると思っています。

最後になりましたが、この四季報を使った財務分析を実践して、就職活動で希望の結果をあげる人が出てきていただければ、大変うれしいです。

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