2006-07-16
■指を使うか使わないか
眠らない先生の記事にTBです。
私はずっとクロスフィンガー派でした。というか全ての手技は基本が大事と思います。LMAも、ペタンコにして人差し指でクラシカルに挿入します。
今の病院では、誰も一切口の中に指を入れません。右手を患者さんの頭の下にいれ、後屈させて口が自然に開いたところに喉頭鏡を入れています。クロスフィンガーしてから頭を後屈ではないので、ツーアクションではありませんが。
なんかかっこいいけど、その方法でローテーターを教育するのはどうかな? クロスフィンガーだとまず口の中を良く観察できるし、眠らない先生のおっしゃるように、人差し指に少し力を入れれば自然に後屈するし。
なーんて思って、「私は流されないぞ!」と、2006年、クロスフィンガーの誓いらしきものを決意し、さてある日。
いつのものように患者さんを眠らせて、右手を口の中に入れ、クロスフィンガーで人差し指に力をかけたその瞬間。
ピーン・・
飛んでいきました。右の上切歯が。綺麗に穴があいた歯茎から、出血はほとんどなし。
言ったのに・・・ぐらぐらしてる歯はないって言ったのに・・・
それ以降、頭の下に右手で挿管しています。まあどっちの方法にも慣れた方がいいかなあと思っています。
研修医終わりたてのころ、「この患者さんの歯は動揺がひどいから、トラキライトで挿管しよう!」と思い、挿管し終わって電気をつけたら、見事に抜けて口腔内に落ちていたこともありました。余計あぶない浅知恵でした。
どんな場合でもこれ1種類でOKという挿管の方法は無いですね。
だけど、やっぱり研修医はクロスフィンガーがいいんじゃないだろうか。だって基本だし。





喉頭鏡でも、クロスフィンガーでも、トラキライトでも折った事がありますよ〜ん。(自慢してどうする!)
チョーウルトラ嫌いとれるなんて。
全身麻酔のときは、必ず「歯が傷つく事があります」と説明します。呼吸のための管を入れる時や、目が覚めかけの時にものすごい力で噛んじゃってとれる場合もありますね。
まあ、患者さんに説明したら、「しかたがないね。一度ちゃんとしてもらおうと思ってたんだ」と納得してもらって、歯科を受診してもらってことなきを得ましたが・・・。
ただ、もちろん歯を折ってしまうのは非常に苦い経験で、できれば思い出したくない事です。
もともとぐらぐらの歯が多くても、患者さんは大切に使っていますから。
こんな失敗もあるよ〜気をつけてね〜という気持ちでこの記事を書きました。
コメントしていただいた先生方も同じだと思います。もともと医療では、自分の失敗を進んで話してお互いの教訓にするという雰囲気があります。
ただ、ここを読んでいるのは医療関係者ばかりではないと言う基本的なことに対する配慮が足りませんでした。ご指摘ありがとうございました。
私は純粋に「へー歯がとれちゃうんだ」と思ったのですが、実際にとれてしまった人が見たら少し不快に思うのかもしれませんね。
勉強になりました、chdさんありがとうございました。
でもこうしてお医者さんと病院以外でフランクに話せる場所も貴重ですし楽しいです。こらからもいろいろ書いてくださいね。