フリジッド・ガゼット【all the footprints I’ve ever left】 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-04-18

[] 4.12 「現実逃避」Gig(屍/毘盧遮那)於高円寺20000V

先週の日曜日は、屍の企画Gig「現実逃避」を見に、高円寺20000Vへ行ってきた。久々の20000V、やっぱいいハコだよなー。壁全面に貼られた、赤字で般若心経が手書きされたフラッグを見て、自分は久々に屍のライブに来たんだなあと実感。

前座は毘盧遮那。以前幡ヶ谷のHeavy Sickで見たことのある大阪のバンドで、その時はメタルパーカッションとCorruptedっぽさ以外に印象が残らなかったのが、この日のライブでは強力なリズムが印象に残った。手数の多いドラムとメタルパーカッションだけではなく、フレットレスベースが奏でる和的な音階とリズムが印象的。曲によってはベースの人が和太鼓を叩いたり(トリプルドラム!)変わった編成だが、頭でっかちな感じはなく、身体に直接訴える楽曲は何だかんだ言ってもハードコアそのもの。あるいは、ブラック・メタルやサタニック・メタルの世界観を純粋に日本的に解釈すると、こう云うスタイルになるのだろうか?

この日の主役であるは、トータル二時間弱の超濃密なライブで、個人的には大満足でした。でも、最初はどうなることやらと思ったけどね。いつもの読経SEなしで唐突に新作『バラバラ』からの曲で始まったものの、音も小さく演奏も力がなく、いったいどうしたの? と思ってたら、『人のために生きるか自分のために生きるか』からの楽曲で、襲いかかる暴力的な音塊にフロアは大爆発(「死ね!」を連呼するシンガロングが最高! いやー、最前列に陣取ってて本当に良かった)。思えば開演時間がかなり押していたし、最初は半ばリハーサル状態だったのかな?

ライブは、『バラバラ』からの数曲と過去作品からの数曲を交互にやる構成。もう過去の曲はあまりやらないのかなあと思っていただけに、”行きつくところ”を筆頭とする過去の名曲オンパレードは、良い意味で予想を裏切られて嬉しかった。ただやはり聴く側の反応としては、過去曲に対しては身体が動きまわり暴れまくるのに対して、新曲に対しては立ち尽くし聴き入る傾向が強いかな、と。これはまあ新曲がより展開多くドラマチックな曲構成になったことや、単純に聴く側が聴き慣れていないこともあるが、それ以上にやはり過去曲のようなファストコアっぽい直線的な疾走感には欠けている点が大きいかなあと。とは言っても、ブラストビートを局地的に抑制しシンプルに突っ走るファストな曲調から転換したのは確かだが、決して新曲にダイナミズムが欠落している訳ではなく、スラッジコア的な(あるいはDYSTOPIA的な)邪悪でドゥーミーなうねりと、引き摺るような独特のスピード感があるのは確かで、後はこれに聴く側が慣れていけば、過去曲と新曲のギャップへの違和感も解消されるのではないかと。

しかし、この日の屍のライブは本当に素晴らしかった。全体にベースが楽曲の中で発揮する存在感が増してきていて、バンドとしての一体感が強まっている印象を受けた。そして、何よりも板倉氏のパフォーマンス。口から血を模した液体を吐き出すなど、パフォーマクティブなアクションが印象的であるが、決してパフォーマンスの為のパフォーマンスに堕することなく、身体表現が何かを伝える為の感情表現として成立している点が素晴らしいし、オーディエンスと意識を交歓しようとする意志も伝わってくる。やはり自分の中で、屍は最強のライブバンドであることを実感した次第。今後も精力的な活動が予定されているようで、またすぐに彼らのライブを見る機会に恵まれると思うと、早くも楽しみでならない。

ww 2017/01/14 19:39 DYSTOPIAをヘボバンドといっしょにしないでくださいw

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