脳というのは人体を構成する臓器の一つで、頭蓋骨に守られた柔らかい球状のもの、ですよね。
アニメ映画で脳だけの生き物を見たことがある記憶がありますが、脳といえば頭蓋骨の中の丸い部分だけを指すのが一般的です。
でも、ほんとうにそうなのかな、と、私は思います。
脳からはまっすぐに脊髄が伸び、背骨の中を通る大きな神経から細い枝がからだの隅々まで延びています。脳をキャベツにたとえれば、キャベツの根っこが土の中に伸びているような形で神経がつながっています。
キャベツは土の上の部分だけがキャベツではありません。根っこも含めて一体のものだし、根っこがなければ生き物として成り立たないはずです。脳も同じじゃないでしょうか。
脳は、からだの隅々まで伸びる神経と一体化した形で、脳として完成するものなんじゃないでしょうか。
イメージの中で、脳から伸びる神経の枝が、動いたり触ったり、聞いたり見たり味わったりしているところを想像してみると、からだと脳は、よりしなやかにつながっていく気がします。