フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

中西ディレクター

中学ぐらいからラジオにはまり始めた私は、ラジオ大阪が一番のお気に入りでした。
「アナウンサー・コーナー」「大阪オールナイト・夜明け迄ご一緒に」「題名のない番組」、いわゆるワンアンドオンリーな番組がキラ星のように輝いていた時代でした。
で、そのラジオ大阪の番組の中で出演者がよく口に出すディレクターの名前がありました。
中西ディレクターとおっしゃいました。
マイクの前には出てこないが、確実に番組をコントロールしている、そんな印象を強く持った次第です。
ああ、放送というのは、出演者だけの力でできているんじゃないんだな、心のどこかで中西ディレクターのようになれればいいな、と思ったりしたわけです。
何がよかったのか?
まず企画力がある。
毎回、面白いことするなあと感心していました。
次に、出演者への統率力がある。
タレントの個性を把握し、能力を把握し、そしてチャレンジ精神を引き出すことに成功している。
今の時代を見抜く眼力がある。
時代のパラダイムを認識している、又今後それがどう変化していくかが動物的にわかる。
人を育てる力がある。
新人を発掘し、場を与え、自然に伸びていけるような環境を用意する。
幅広い知識がある。
リスナーから常に半歩ほど前を歩く努力を日々自分に課している。
時間、空間を把握する力がある。
例えば60分で何ができるか、またこの話を完結させるには何分かかるか、リスナーはこの言葉を聞いてどこまで空間をイメージできるか。
中西ディレクターには、それがあったと今の私は考えています。
私も放送マンになれれば、きっとそんなディレクターを目指したいと思ったりしていました。
私がどこまで中西ディレクターに近づけたのか、今もよくわかりません。
一人立ちした頃、私はある日、中西ディレクターに会いに行くことがありました。
明日は、その話等をしてみましょう。