一度来たお客さんが二度と来なかったら・・

あるネットビジネスの本を読んでいたら、「一度来たお客さんが二度と来なかったら、いくら宣伝してもダメ」と書いてあった。
確かにそうだよな、人間は第一印象が重要というのと同じで、商売でも最初に反感もたれたら修復するなんて至難のわざだろうな。
Take the Ｆortune by the forelock．という言葉がある。
「フォルトゥナ (テュケー) は運命の女神で、向こうからやってきた時に前髪を捉まえなければ、すれ違ってから後を追っかけてもどうにもならない」（Yahoo!知恵袋より）という意味。
チャンス（機会）を逸したら二度とやってこない、などとも言う。
高校の時に副読本で習ったのだが、この時のイメージは強烈だったことを思い出す。
Fortune(幸運の女神）には前髪しかなく、横を通り過ぎたときには、もはや掴むところはどこにもない。
後頭部がツルツルの女神、その異様なイメージにしばし戸惑ったものだ。
ラジオでも同じようなことがある。
一度客を逃がしてしまえば、二度と戻ってきてはくれない、リスナーも又そういうものだと。
毎回番組をやっていたら、そのうち相手がこちらに合わせてくれるなどと思ってはいけない。
逃げた客の後頭部には髪はない。
つかもうと思っても、つかむところがない。
だから、番組も又最初が肝心なのだ。
最初の失敗を取り戻すには、失敗した時の何十倍ものエネルギーがいる。
とにかく、客に愛想をつかされるような番組を最初にしてはいけない。
何かしら、可能性のようなものを見せておかないと、二度とその番組を聞いてもらえないということを知るべきだ。
しかし、商売の世界は恐ろしいものだ。
一度来たお客さんが二度と来なかったら、それ以上何をやっても無駄、あきらめろというのだから。
でも商売人としては、それであきらめるわけにもいかないと思うのだが。