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2009-06-07 スポンサーの事情
NHK「つばさ」に出てくるコミュニティFM「ラジオぽてと」のスポンサーって、どれぐらいあるのでしょうか。
NHKだから、生々しいクライアントの名前は出せないのでしょうが、どうもあまり登場してきていないような気がします。
前にも書きましたが、コミュニティFMはNHKじゃないのですから、スポンサーにタイムやスポットを買ってもらわないと運営できません。
社員10名、年間収入5000万と言った社長の言葉はどこへ行ったのでしょうか。
放送自体にあまりスポンサー臭がしないのですが、やはりNHKに商業放送の本質を描いてもらうのは無理なのかもしれません。
仕方がないので、少しスポンサーの事情みたいなものについて私が書いてみることにしました。
コミュニティFMがスポンサーを獲得するときの参考にしてください。
「つばさ」で、目だったスポンサーといえばスーパーマーケットがありました。
確か出資もされていたと思いますが、その目的として地域商店街の振興みたいなものが指摘されていたと思います。
さて、コミュニティFMはその地域振興にどれだけ寄与しているでしょうか。
地域住民に少しは貢献しているようですが、地域産業の振興には結びついているようには見えません。
はたして、この状況でスーパーマーケットに何らかのメリットは生まれているのでしょうか。
コミュニティFMの誕生後よくあることなのですが、メリットがあると思ってお金を出したクライアントが、しばらくすると思っていたほど効果がないということに気がつきはじめます。
そんなお金があるのなら、もっと他に使うべきだという声も社内で生まれてきます。
スポンサーとして金を出すなら、その金はより多くの利を生まないといけません。
コミュニティFMの番組やスポットを提供して、利益が生まれますか?
多分、ほとんどの局で顕著な効果は出ていないのではないでしょうか。
スーパーがクライアントだと、もっとシビアではないかと私なら思うのです。
1円しか利益が出なくても数多くの商品を売ることによって結果的に経営が成り立つのです。
1円を生み出すのに苦労しているのに、何故さほど効果が生まれないコミュニティFMに例えば月10万円を使うでしょうか。
コミュニティFMに10万円使うなら、新聞の折込をやったほうがはるかに効果があります。
折り込み広告に対する住民のニーズが高いことは、誰の目にも明らかでしょう。
折込を1回やめて、コミュニティFMになんて誰が思うでしょうか。
もし、ドラマに出てくるスーパーが、そのあたりを何も考えないで金を出しているとしたら、よほど裕福な篤志家でしょう。
普通ではちょっと考えられないクライアントという印象が私にはありますね。
この話、明日も続きます。
編集が長引いて、徹夜明けですわ あー・・眠い。
さて、遅蒔きながら・・ドラマについて意見をさせて下さいな。
権利について、そして制作の両面からのお話しです。
一般的にプロの脚本家(シナリオライター)のドラマデビューは民放キー局などが主催する「コンクール」で大賞、入賞ではなく『最終選考に残れる』ことから始まります。
賞金が高いものでは毎年3000人近くがチャレンジします。
その中の15人程度でしょうか。ここまで残るにはPの相違は必要なく、P一だけでも推薦があれば可能です。
推薦と言っても通り一遍なものではなく、一人のPが直接惚れ込み、この人と仕事をしたい!この人を育てたい!と言った現実性のあるもので、そんな出会いからヒット作品が生まれることもあります。
そしてその才能発掘がいかに難しいかという点でも、15人という曖昧な多数で落ち着きます。
早い段階からコンクールに500万円賞金で発掘を重ねていた日▲テレビが数年前に撤退しました。その経過を少しでも知っている人なら理由は一目瞭然。
『素材を発掘できなかったからです』。
このことは私が先に述べた「プロデューサーはコーディネーター論」にも通じます。
つまり古今東西「良い脚本から駄作が産まれることもあるが、悪い脚本から名画が産まれることはない」そんな作品の根幹を局員のブレインが握っていないのです。
その作品の良し悪しはもちろん、才能の芽を見極め、育てるなど、到底無理な事なのです。
・・日▲テレの撤退は大きな事件だったのです。
他でも似たり寄ったりで、テレビ朝●、など800万円もご用意されているので、最後の1名を決める荷が重いのか、最終選考からの1名を有名な数名の脚本家に委ねられています。
曖昧な15人という数字は、数千億の年間売り上げを誇る民放が、才能の発掘に自信を持てないことの現れです。
権利の話に移ります。
月間ドラ●という脚本家の卵が愛読する月刊誌では、コンクールの入賞作品と、その選考に携わったPやDの座談会形式の総評が載ります。
5年ほど前でしょうか。
フ■テレビのコンクール後の総評に、PとDが実名で実際に語った内容を思い出します。「シナリオライター、みんな目指しましょうよ。本当にカネになるんだから! 1クールドラマを2年で2本やったら、都内に家が建つんだよ。・・」高給取りで有名な局の社員がその収入に垂涎の様子で語っていました。ある意味驚きました。
再放送、ノベライズ、海外放送、パッケージ・・。
「井上由美子様はなんでいつまでも主婦をなされていらっしゃるのでしょうか? 危険な関係、白い巨塔、14歳の母、北条時政、グッド・ラック・・・あ〜きりがない! これからお亡くなりになるまで永遠に何十億(言い過ぎ?)の権利収入があるんだから、私だったら若い男をとっかえひっかえするのに〜」。
再び業界周辺話です。
脚本を書ける(評価できる)局員は本当に少ないのです。
知らない方からすれば、ビックリされるでしょうけどこれが実体です。というより少しでもその技をかじったものなら解るのです。民放社員如きにその技が身に付くはずがない・・と。
多分、局員が書いている近年の最高峰はこの作品でしょう。
↓
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-35295
脚本の薮内広之様は存じませんが、その能力は素晴らしいものと察します。
最後に。
原作ものの脚本には用意に手を出さないと語られる有名作家がおられます。
原作に対する敬意もありますが、「原作を脚本化するのはオリジナルより難しい」という言葉が、私のような素人ライターには重くのし掛かってきます。業界の常識です。
遠い昔に1社提供で数局ネットのオーディオ90分ものを一度だけ創りました。
もちろん私のオリジナル脚本です。
コンクールでは25本までしか残った経験がありませんので、素人技で飯を食う・・いえいえランチを頂いた恥ですので、早くに忘れたい作品です。
ですが現在も書いています・・。
10年かかって今だ形にならない作品もあります。シナリオライターを目指す方なら頷いてくださるでしょうが、これまで何枚書いたなどという表現より「70cmぐらいかしら・・原稿を積み上げたら。レーザープリンターんートナーを5本ぐらいとも言えるわね?」。
ですから、どんな境遇、分野におられても年齢に関わらず「シナリオライター」を目指した経験をお持ちの方を尊敬できます。
脂汗をタラしながら「ペラ120枚」を創り上げる「オリジナリティ」は経験したものではないと解らないんです。
いつかは1本・・「映像化」出来て、この業界を去れたら本望ですわ。