ソーセージとチーズ(1)

ドイツ到着の翌朝は、時差の影響で早朝に起床、散歩に出た先のカフェで朝食をとりました。何の変哲もないサンドイッチですが、それがいい。特に乳製品とパンとソーセージにかけては突出しておいしくない国中国からきたので、感動にブーストがかかっています。


ところが気がついたのは、物価がけして安くないこと。このサンドイッチとエスプレッソはそれぞれ2ユーロと1.4ユーロで、合計で500円くらいします。中国では十分な奨学金があったので、相当乱暴な生活をしていても金が貯まっていく一報だったのですが、こんな豪勢な生活をしていては、40日の滞在中朝食だけで20000円とかいう訳の分からないことになります。

ということに気がついたので、朝も夜も自分で容易することに。とりあえず、パンとハムソーセージと、チーズが、何を食ってもうまいと言うこと分かったので、40日間サンドイッチでいけます。というか、出来れば、いろんな種類を食べてみたいから、願ってもない。

スーパーに行くと、もうチーズも肉類も種類が豊富すぎて目移りしてしまいます。しかも比較的安いですね。とくにチーズは日本とは比べものにならん。初日に買い込んだのは、Saint Agurという見るからにという青カビチーズと、Tomme de Montagneというチーズっぽいチーズ。




Saint Agurというのは、日本語だとサンタギュールという名前で有名みたいです。青カビチーズの王様として羊乳からつくられる「ロックフォール」というのがあるらしいんですけど、Saint Agurはそれと比較されて、牛乳のため臭みもなく、またブルーチーズの塩辛さもあまりなく、食べやすいチーズという位置づけらしいです、かなりクリーミーで(一晩おいといただけで、まわり一面あぶらが染み出てきてた)、たしかに塩辛さもなく、とても食べやすい。もともとなぜかブルーチーズにあこがれを抱いているので、これは幸せすぎます。

Tommeっていうのは、バターとかつくった残りの上澄みでつくるチーズのことで、脂肪分が少ないとのこと。そんな感じ。Aligotっていう料理のために溶かして使ったりするんそうですけど、これそのまま食べるの好きだな。チーズなんて分からないですけど、香りはカマンベールチーズと同じ方面です。でも全体的にあんなにしつこくないんで、薄くスライスしてパンに挟んでもおいしかった。表面はしっかりした皮がはっていて、好きです(チーズの皮とか角煮の皮とか端っこ好きなんです)。Tomme de ~って言う名前で、産地の名前が入るとのことで、Montagneっいていうのは高原のって意味らしい。

あたりまえですけど、ドイツ語全く読めないので、お店で選ぶ時はテキトーです。上に書いたのは、おもにwikipediaとネットサーフィン情報です。ちなみに、これどちらもフランスのチーズらしいのですが、つまりドイツでチーズや!ってフランスのチーズを2つわしづかみにしてるくらいまーったく分かっていません。久しぶりに、書いてあることが全然分からない世界に来たことを実感しています…。



ハムには、いちばんオーソドックスな肌色でなめらかな薄切りハムFleischwurstというのと、Land-Rotwurstというラードとハム(ベーコン)の角切りが詰まった赤っぽいソーセージを買ってみました。

Fleischwurstはwikipediaがドイツ語しかないのでよく分かりません。リンク先にLyonerとBruhwürstというのがあって、Lyonerの英語版がBolognaソーセージで、細かくミンチにした肉にラードの角切りを混ぜてつくるってなってます。たしかになめらか。だけど、ラードの角切りは入ってなかったので、たぶんラードも練り込まれてるのだと思います。基本は日本でよく食べる肌色のハムなんだけど、舌触りが全然違って、もうすこしザラザラと言うか、ムースみたいな舌触り。味はこくがあってまろやかで、あ、これがほんものなんだって感じで、全然違います。うまいです。


Rotwurstっていうのは、血でつくるソーセージのことだそうです。だから赤いのか。サラミかなぁと思って買ったんですけど、違った。今回のは、ハムもラードも入ってるし、こしょうもきいていて、これは完全におつまみ。wurstがソーセージという意味なんですね。Würstっていうのはなんだろか。



というわけで、パンも買ってきたので、数日はこれでいこうと思います。次は、サラミとロックフォールいってみよう。実はサラミあんま好きじゃないし、肌色のハムもあまりおいしいと思ったことなかったんですけど、そんな感じで、いかにもおいしそうなのと、特別いい印象のないやつを選んでいくペアでいく感じで。

サーフィンしてたらSaint Agurの輸入品で125g二千円ちょいとか見かけたんですけど、今回のは106gで2ユーロです。これはもう食べるしかないっしょ。ちなみに、ビールはBřezňákっていうラベルのおじさんに惹かれて買ったビールです。チェコのだって。一瓶0.5ユーロくらいだったような。