デザインの解剖学


 お馴染みのチョコレート、「きのこ山」の商品のデザインを解剖する。
これって、我が家の子供達のお気に入りのチョコレートだったんだけど、40年も経っているのに生き残っているんだね。

 他にも、明治のプロダクトのヨーグルト、牛乳、ミルクチョコレートなどがあって、こんなに細かく考えられているんだと、感心しましたよ。


 実は、最近は絵画よりもデザインに興味を持っていて、物の形や色に惹かれる。
こんなんだったら、楽しいだろうなぁ....と考えることがおもしろいね。これは仕事で縄文土器の作図をしていて気がついたこと。
土器には年代によって流行があるんだけど、その境目のパターンがちょっと崩れるんだよね。ゆらぎみたいなものかな?そこからまた新しい文様が施文される。


 在職中、冬の整理作業は忙しく、3食を職場で食べていた。ある冬に元盲学校だった校舎を借りて整理作業を行っていて、そこのトイレの壁のタイルが一つだけ、斜めになっていた。その、タイルの存在感が妙に気になった。なんの変哲もない小さな一枚のタイルなのに、ちょっとズレるだけで生まれた存在感。


 デザインは暮らしには直接関係ないかもしれないけれど、それがあるとないとでは天と地ほど違いがあると思う。判で押したような日常に、ちょっとだけ風を送ってくれると思うんだよね。