人物を描く


 昼の一般クラスの人物デッサンに参加した。
朝9時から午後4時までだが、その後4時からは夜のクラスがあるのでぶっ続け12時間デッサンすることになって、疲れた。


 昼のクラスはシニア世代が多い。
すごく上手な方もいるし、同じ程度のレベルの方もいて、わたしとしては同レベルの方のデッサンを見るとほっとするわね。
「うまく、いかんわ....」と消してばかりなので、しまいには画用紙がぼろぼろになってしまう。


「始めて何年くらい?」と訊かれて、「ひと月、ちょっとかな?」と答えると、「えっ、ほんとう?」と驚かれた。
「まあ、形は取れるんだけどね。量感を出せないのよ」と答えながら、座った席が正面で、「正面は量感を出すのが難しいのよね」と横に引越した。


 4時になっても人物デッサンは終わらず、明日午後からきますと言ったが、4時からの木炭デッサンがやたら難しくて集中力も限界。下向きの石膏像で頭につばの付いた卵のような兜を乗せていて、何度描き直しても画用紙に収まらないのだ。
 くたびれて、夜9時に「明日は来れないかも?」と人物デッサンの画板を片づけて帰って、早々に寝た。