回らない寿司


 東京から来客があり、友人オススメの回らない寿司屋に行った。
元夫が退職してからというもの、石橋息子に「お父さんは退職したんだから、寿司食べたいって言うんじゃないよ!」と釘を刺され、行くのは回転寿司のみ。わたしと娘は「いいじゃんね、帰省したときぐらい...」とブツクサ言いながら従っていた。

 が、ここは老舗のお寿司屋さんのカウンター席で、しかも美味しくて安い。寿司を握る職人さんの対応も素晴らしくて、観光で訪れた友人カップルとの会話が弾んだ。


 年明けに上京した際、千葉行きの電車が人身事故で止まり、近くの男性に乗り換えを尋ねたら、同じ方向へ行くとのことで付いて行った。電車の中で何気に話した旅話しに通じるものがあり「また、会えるような気がする」と降り際にメルアドを渡したのだ。
 興味をもったのは、仕事で度々ポーランドに行っているとのことでアウシュビッツの話しをしてくれたからだ。歴史の悲惨な事実に興味があり、昨年、ようやく広島の原爆記念館を訪れた話しをしたら、栃木から広島まで奥さんとヒッチハイク旅をした話しをしてくれて「日常の延長に旅はあるよね」と意気投合。


 札幌でお寿司を食べながら電車の中の旅話しを再開。世界遺産好きの寿司職人さんも参加して、最高に楽しいひと時でした。
 ーーー人生なにが楽しいかって、そりゃ、美味しいものとすてきな人に出会うことよね〜♫