vimで日本語を禁則処理などの整形をしながら編集する

JpFormat.vimvim/gvimで日本語の禁則処理を行いながら、規定の原稿形式にフォーマット整形するプラグインです。
vimでのメールの下書きや、青空文庫の小説などの長文を読むような場合に整形してやると読みやすさが結構違ってきます。

JpFormat.vimの大きな特徴は疑似ソフトラップが行える事です。
実際に折り返しを行う際には改行を埋め込みますが、表示上の改行をマーカーで管理するので原稿形式を何回変更しても元の構造は保持され、何度整形しても何時でも元の非整形状態に戻せるために安心して書きかけの原稿に整形を掛ける事が出来ます。
このため未完成原稿でも整形結果を表示しながら、挿入モードで一文字入力する度に自動整形するような使い方もストレス無く実行出来ます。
未完成原稿ではマーカーを使用して整形し、最終原稿ではマーカーを使用しないで整形を実行するか連結するというのが主な使い方になります。


主な機能は以下の通りです。

  • 手動整形
  • 整形結果を表示しながらの編集と自動整形入力
  • 原稿枚数の計算
  • 外部ビューアとの連携


vim単体でも wrapmargin や textwidth などを使用して整形が行えますが、日本語の禁則処理は考慮されていませんし、空行のみを段落の区切りとみなして連結して改行を埋め込んでしまうので本来の構造が失われます。
JpFormat.vim では空白行ではなく改行を段落として扱うので、小説の会話文のように改行に意味のある文書でも整形できます。


JpFormat.vim自体はただのコマンド群ですので gq や他の整形プラグインと併用可能です。


JpFormat.vimvim/gvimで商業原稿や小説など、長文の日本語文書を扱う場合の補助を目的としているためソースファイルのコメント行を認識して処理などはしませんが、その分同種のプラグインと比べて高速に処理を行います。
例えば400字詰め原稿用紙換算で 700枚の小説を 40×17フォーマットに全文整形しても 8秒程度(Pentium4 2.4G 2GB)と実用的な速度が出ていて、1000枚オーバーでも問題なく処理可能です。

禁則処理では単純なぶら下げだけでなく、追い出しや分離禁止処理も行います。

プラグインや詳しいドキュメントは以下に移動しました。
JpFormat.vim - vim/gvim日本語整形プラグイン