カンボジアIT事情

新品と偽る中古カートリッジ

カンボジアで、注意が必要なのは、インク・カートリッジの購入。職場ではHPのレーザープリンタを使っているが、このカートリッジが結構高い。新品なら100ドルほどする。トナーをリフィルしてもらうと量にもよるが、たいてい20ドル以下である。

ところが、80ドル程度で「新品」のカートリッジを売っている店がある。うちの職場では物品を購入の際は、数店で見積もりを取って一番安いところで買うルールがあるため、このちょっと安い「新品」を買うことになる。

しかしこの手の店では、中古をつかまされる可能性が高い。

先日「新品」カートリッジを購入し、業者がオフィスにもってきた。
箱は、しっかり封がしてある。

ふつうここで、業者は有無を言わさず、箱をあけてすばやくカートリッジをプリンタに取り付け、テストプリントしようとする。

しかし、それを押しとどめて、取り付ける前に、カートリッジをチェック

トナーの跡が残っている。
テストプリントの後であれば、「今、印刷したから。」という言い訳が通ってしまうので、カートリッジを取り付ける前にチェックするのが大切。


新品ならパキッと折って引く抜くはずのトナー止めをみるとボンドで接着した跡が。。

やはり。中古を持ってきたようだ。。。

クレームをいって取り替えてもらう。
前に、「大丈夫、大丈夫。印刷に支障ない。印刷できなかったら取り替える」とのたまわる業者や、「袋を開けたから取りかえることはできない」と開き直る業者とかいた。この場合はこちらも強くでる必要がある。

恐るべしカンボジア商法

2時間後業者が別のカートリッジを持ってきた。もう一度カートリッジ・チェック
今度は、トナーの跡は見られない

接点にも傷がない。(過去にプリンタに挿した形跡がない)

トナー止めもOK

今回は本物の「新品」を持ってきたようだ。支払いをして完了。

多分この店は、初めに中古を持ってきて、それで気がつかない場合はそれで通しているに違いない。
中古と新品を混ぜて売り、全体のコストを下げる恐るべしカンボジア商法。。
しかししっかり「本物」を見分けることができると、いい買い物ができるので複雑な心境である。。