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慣性飛行

2009-12-06

「マイマイ新子と千年の魔法」感想

00:49

http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20091201/1259612324

たまごまごごはんさんがどえらいプッシュしていた&映画館が近かったということもあり観てきました。

映画館に着くも、ポスターなどの類は全くなし。おまけに午前中1回上映のみ…。確かにこれじゃやってることすら気付かれないよなぁ…。

 

館内に入ると席は6割程度埋まってるだけ。

親子連れは1組しか居らず、殆どが自分と同じようなコアなアニメ好き、って感じの方々でしたw

 

内容については、たまごまごごはんさんのエントリに詳しく書かれておりますので、

率直な感想だけ言いますと、多くの方が仰っているように、

 

「この作品が埋もれてしまうのは勿体無い!」

 

の一言に尽きます。

舞台が昭和30年、文部科学省特別選定といった、如何にも教育アニメ!的な感が足枷になってしまっているんでしょうね…

 

 

誰もが見誤ってる視聴者層

自分は普段はよっぽど気に入った映画でもパンフレットは買わないのですが、

今回は支援も含めて買ってみました。

(あと、絵コンテかなんか載ってればなぁというアニヲタ的期待も込めてw)

 

しかし、このパンフレットを見ていて思ったのは、

なんか求めてる視聴者層がずれてんじゃね?ということでした。

 

どうも「昔は良かったと言いたい大人」と「自然を知らない子供」といった、

「教育アニメ」的要素ばっかり求めてるような気がしたんですよねぇ…

この作品、そんな薄っぺらいモンじゃないでしょ?

  

じゃあ誰に勧めるべきなのか?

 

昔は良かったと言いたい大人?いいえ。

 

自然を知らない子供?いいえ。

 

正解は?そう

 

アニヲタ」です。

あんたですよ。アンタw

 

 

ヲタこそ見よう!マイマイ新子

パンフレットの中で原作者の高樹のぶ子先生はこうおっしゃっています。

 

現実から逃避した物語で遊びたい人は、きっと失望しますから、観ないで下さい。

 

いや、先生間違ってますよ。

 

新子が見せる無限大の空想の世界。

子供のときは誰もが遊んでいた世界。

そして今はもう見ることの出来ない世界。

 

これを「現実から離れた物語」と言わずしてなんと言いましょうか。

 

僕は今、通勤中は電車で携帯を見て、会社では一日中モニタの前に座り、帰ったらやはりPCを眺めるという生活をしています。

 

でも、あの映画館に入った瞬間から、

僕は新子達と一緒に麦畑を走りまわって、イタドリを齧り、甘く恐怖に満ちた子供の世界で遊び回っていました。

この作品の絵にはそれだけの説得力があると思います。

 

作中で新子達が小川をせき止めてダム(と言っても小さな池ですが)を作るシーンがあるのですが、 

僕も子供の頃似たような遊びをした記憶があります。

 

僕の実家は360℃田んぼに囲まれた田舎でした。(というか今もそうかw)

用水路に飛び込んで、水を堰き止めては勢いよく流すといった遊びをしていました。

 

こういった経験って誰にでもあると思います。

 

人付き合いが苦手でヲタクになった僕のような人たちでも、

性格とか関係なく、別け隔てなく遊んだ子供の頃の記憶が。

 

こう書くと、「お前もノスタルジーに浸ってるじゃねぇか」と言われてしまうかも知れませんが(確かにそうですが)、

ただこれは「昔は良かった」という懐古主義ではなく、

「昔は良かった、けど今も良いよ」という意味でのノスタルジーですね。

 

ヲタクってもともと空想家だと思うんですよ。

空想したものを具現化したものがアニメや漫画・小説であり、

今は自分で空想するのではなく、誰かの作った空想を楽しんでいるだけで。

 

だから、あの子供の頃の空想の世界へもう一度連れていってくれるこの作品は、

ヲタクこそが見に行くべきだと思うんですよね。

 

最後に

 

この作品には明確なラストシーンがありません。

一応一つの事件があり、それが終わるまでを描いてはいるのですが、

その後も新子達の日々は続いていきます。

  

上映が終わった後、前に座っていた女性がこう言っていました。

 

「なんだかもっと観ていたかった」

 

そうなんですよ!

もっと新子達と遊んでいたい!

まだ帰りたくないよー(泣)!!

 

  

いい映画でした。必見

 

  

追記

パンフレットにて、ズッコケ3人組などで有名な那須正幹先生がコメントを添えていて、

その中に「今の子供達は子供らしさを失ってきている」という文があるのですが、

僕はこの手の話には正直疑問を持たざるを得ません。

だってそれって「昔の子供達と比べて」ってことでしょ?

 

今の子供達だって十分子供らしいと思いますよ?

昔と比べれば携帯ゲーム機やらテレビやらで娯楽は増えたかも知れませんが、

彼らはその中で彼らなりの世界をちゃんと持ってると思います。

 

「妙に大人びてる」「達観している」とありますが、

それも含めて今の「子供らしさ」なんだと思いますよ。

 

 

僕は逆に大人たちに聞いてみたいです。

 

  

「大人らしくしてる?」と

 

 

 

僕は全然大人らしく出来てないですけどねーwww

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