たまご屋爺さんの独り言 カエサルの言葉
「ローマ人の物語」全34巻(文庫版)をやっと読み終えた。
のんびりしたもので、読み始めてから終わるまで2年と8ヶ月もかかってしまった。
今はささやかな満足感でイッパイなのだ。
いつもなら途中で飽きて投げ出してしまうところを保たせたのは、圧倒的な歴史の事実と著者塩野七生による筆の力であろう。
古代ローマ帝国の誕生からその興隆期、繁栄期、停滞期、滅亡期を史実に基づいて物語っているのだがそれでいて人を飽きさせない。
同時に私には多神教であったその当時のローマが、何故一神教のキリスト教に変わったのかその時代背景などが良く判った。
「目から鱗が落ちる」ような思いを何度となくしたが、そのなかでも極め付きは古代ローマ帝国を築いたカエサルの言葉が忘れられない。
「人間ならば誰でも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」カエサル(ジュリアスシーザー)。
さてさて次はなにを読もう。