2006-12-17 孤独と不安のレッスン/インターネットの一番の問題点
■[本]孤独と不安のレッスン ☆☆☆☆

- 作者: 鴻上尚史
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/06/10
- メディア: 単行本
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正直、この本を読んだからといって、「孤独と不安」から解放されるというわけではないと思います。ただ、この本には、僕たちが日頃漠然と抱いている「孤独と不安の正体」みたいなものが、かなりわかりやすく書かれているのです。そして、それを受け入れて生きていくためのちょっとしたコツも。もちろん、「死にたい」と考えているような人は、この本では救われないとは思うのですよね。鴻上さんもこの本のなかで「そういう人はためらわずに病院を受診してください」と書かれていますし。でも、多くの「独りでいることに不安を感じてしまう人」にとっては、とても有効な人生のサブテキストになる本です。鴻上さんというのは、本当に真摯に生きている人だと思うし、若い世代のことを、真剣に気にかけている人なのだということが伝わってきます。メディアでは過激というか、やや不躾な言動が多いようなイメージもある人なのですが、ちょっとおせっかいで一言多いけど、すごく優しい人なのではないかなあ。
あと、鴻上さんというのは、こういう話を「心の問題」だけで語ろうとせずに、「身体性」を重視して、「どんなふうに行動し、体を動かせばいいのか」というのをかなり具体的に書かれる人なんですよね。「鏡の法則」よりもはるかに良い本だと思うのだけれど、残念ながら、それほど多くの人に読まれ、評価されているとは言い難いのが残念です。高校生や大学に入ったばかりの人には、とくにおすすめしたい本です。
- 作者: 鴻上尚史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/11/14
- メディア: 文庫
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鴻上さんの著作のなかでは、↑も非常に興味深い作品。僕たちが「心の問題」「性格の問題」だと思っていることの多くは、「発声法や身体の動かし方」を変えることによって解決できる可能性がある、ということがよくわかる本です。僕は運動嫌いなんですけど、最近、あの三島由紀夫が若い頃から頭でいろいろ考え抜いた末に、晩年はボディビルにハマっていたこととか、村上春樹さんがフルマラソンを走り続けていることとかには、やはり、それなりの「意味」があるのだろうなと思うのです。僕に同じことができるかどうかはさておき。
■[WEB][本]インターネットの一番の問題点

↑の『孤独と不安のレッスン』という本のなかに、こんな記述がありました。
「インターネットの一番の問題点は何だか、鴻上さんは知っていますか?」と、僕の芝居に来たお客さんが見終わった後、アンケートに書いてくれたことがありました。
「熱中して学校に行かなくなるとか、仕事がおろそかになるとか、夫婦関係が崩壊するとかじゃないんです。そんなことは、二次的なことです。一番の問題点は、『簡単になぐさめられること』なんです」
僕も何度も「簡単になぐさめられてもらった経験」がありますので、この「問題点」、とてもよくわかるような気がします。「簡単」であるがゆえに、それに依存してしまい、「現実に立ち向かう困難」を放棄してしまいがちになるのです。逆に、インターネットって、なぐさめる側もけっこう簡単になぐさめてしまう面がありますしね。その一方で「簡単に傷つけられてしまうこと」も少なくないのですけど。
- http://d.hatena.ne.jp/yas-toro/20061217
- http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20061218
- http://d.hatena.ne.jp/ringojuku/20061219
- http://d.hatena.ne.jp/whiteball22/20061219
- http://d.hatena.ne.jp/pixybadgerl/20061221
- インターネットの一番の問題点は何か
- http://d.hatena.ne.jp/kaeru_geko/20070221
- [ニッキ]インターネットの一番の問題点
- 明日は明日の風が吹く - 2006-12-17-Sunday
