琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

他人の2倍能力がある人

「他人の2倍能力がある人」にも、いろんな種類がある。
平均的な能力の人が8時間にやる仕事量を「100」と仮定すると、ある「2倍の人」は、8時間きっちり働いて200の仕事をこなすし、またある「2倍の人」は、4時間で100の仕事を終えて、残り4時間はサボってしまう。後者の場合、「2倍の能力」があっても、仕事の総量は平均的なものにしかならない。自分の余暇をつくるために、能力を発揮するというわけだ。
こういう人より、「8時間きっちり働く1.5倍の能力の人」のほうが、はるかに仕事の総量では多くなる。

やっぱり、ある種の勤勉さとか持続力がないと、能力っていうのは有効に発揮できないのだ。
そして、「才能の違い」なんていうのは、よっぽど上のレベルの勝負でないかぎり、みんなが思いこんでいるほど、「決定的なもの」ではないのだ。

『ガリレオ』第1話感想

『ガリレオ』公式サイト

 1シーズンぶりに連ドラ観たんですけど、なかなか楽しめました。
 ただ、東野圭吾さんの原作とは別物だと考えておいたほうが良いとは思います。
 湯川学、あんなに講義上手くないって絶対。それにあんまり「変人」って感じしないし。
 いやまあ、僕は今度生まれ変わったら福山雅治になりたいと常々思っていますし、あれはあれで柴咲コウとの掛け合いも悪くないので、月曜の夜に気軽に観るドラマとしてはこれでいいのかな、という気はしているのですが。

 しかしこれ、原作を読んでるとトリックがわかってるので面白くないのではないかと予想していたのですが、原作を読んでいない人にとっては、「ミステリ」としては全くのノーヒントというか、結局のところ「視聴者はふーん、って言いながらでんじろう先生湯川准教授の実験をありがたく拝見するしかないし、犯人も豪華ゲストなのに、全くもってキャラクターが掘り下げられていないんですよね。
 つまり、「ミステリ」としての「探偵ガリレオ」は完全に放棄して、「みんなが楽しめるバラエティドラマ」にしてしまった、と。まあ、もともと「素人が推理できるような小説でもない」のですが。
 そういえば、柴咲コウさんって、『県庁の星』のときも、原作ではパートの中年女性の設定だった人を「設定変更」で演じていたので、こういう「男性だったり、中年女性だったりした人物が、華がないという理由で若い女性に変えられた場合に選択されやすい女優」なのかな、とか思いました。
 あと、僕はどんなに柴咲さんが熱く語っても、正直あの被害者にはあまり同情できないので、かえって内海さんの「キレイ事」が感じ悪かったです。「視えない人のための朗読をやってるやつが善人とは限らない」というのは正論だけどねえ。

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