2010-07-29 世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。
■[雑記][社会]世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。

サンケイスポーツの記事より。
プロ野球の西武は29日、選手に対する暴行行為や指導方法に問題があったとして大久保博元2軍前打撃コーチ(43)を解雇したと発表した。大久保前コーチは22日にコーチを解任され、球団本部長付となり自宅謹慎となっていた。さらに暴行を受けていたのはドラフト1位の雄星投手(19)=岩手・花巻東出=であることも明らかになった。
埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見した小林信次球団社長は「関係者へのヒアリングをした結果、暴行行為が認められました。世間をお騒がせさせたことを深くおわびします」と話した。
世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。
「イジメられた経験」を持つ僕は、そういう人間の「臭い」を嗅ぎつけてしまう。
もっとも、大人になれば、大部分の人間は、多かれ少なかれ、「イジメ、あるいはかわいがり」という類の経験をしてきたことはあるはずだ。
被害者の場合も、加害者の場合もあっただろう。
たぶん、この大久保という人も。
「イジメっ子」の典型例として、もっとも知られているのは、『ドラえもん』のジャイアンではないかと思う。
しかし、ジャイアンのような「誰彼構わず、相手に対して自分が上に立とうとするイジメっ子」は、どんなに悪性ではないのだ。
世の中には、「イジメ」というのを「他人を支配するための技術」として使うタイプの人がいる。
知り合いの劇画原作者に聞いた、ある病院での話。
そこの病院の某科部長は、新しくやってきた研修医のうちのひとりを、いつも「標的」にしていた。
カンファレンスでは、そいつがプレゼンテーションをするときには、これみよがしに厳しい質問をして、「お前はバカだ」と徹底的に責め立てる。
その一方で、他の研修医には、そんなに酷く突っ込みを入れずに「次までにちゃんと勉強しておけよ」と手加減してやる。
すると、どうなっていくかというと、
「ターゲットにされた一人を除く研修医」たちは、みんな、その部長を好きになるのだ。
アイツはいつもイジメられているけど、それはアイツが無能だからだ。ちゃんとすれば、あの人は優しくしてくれる。
そもそも、もし逆らったりして、自分が標的にされたら、大変だし……
そして、彼らは、部長と「仲良く」「和気あいあいと」して、「あそこの科は、いつも仲がいいねえ」なんて、病院の偉い人から一目置かれる。
傍からみれば、研修医に大きな能力の差なんて存在しない。
当たり前だ、まだ医者になって何カ月かの連中に、そんなに差がつくはずもない。
でも、部長は、その「接しかた」で、いかにも差があるように思いこませることができる。
「標的」には、人づき合いがちょっと苦手なヤツとか、口下手な人間が選ばれる。
周りの人間が、その人をいじめることに反発するような人間は、絶対に選ばれない。
ジャイアンは、「イジメっ子」であるために、世界と戦わなければならない。
しかしながら、部長は、ただひとりの「標的」を作りつづけることだけで、他人を支配することができる。
ジャイアンは、「乱暴者」として、社会から孤立する。
部長は、「人心掌握術に長けた人」として、社会から評価される。
バカバカしくて悲しい話だけれど、世の中には、そういう「イジメの技術」を持った大人が、少なからず存在するのだ。
彼らの標的になると、周囲からも「あの人はいい人なのに、お前がちゃんとしていないから厳しくされるんだ」と責められる。
「標的」に、逃げ場はない。
デーブ大久保というのは、あんなふうに見えて、実際は、「イジメの技術」を利用して世の中を渡ってきた人なのではないか、と僕は思っている。
イジメられていたのが、抽選の末にようやく西武が引き当てた、ドラフト1位のゴールデンルーキーだというのも、いかにも、という気がする。
傍からみれば、「注目される選手をイジメるなんて、バカじゃないの?」という印象なのだけれども、西武というチームの中からみれば、「高い契約金をもらって、マスコミからも注目されている、妬ましい異物」でしかない。選手たちのそういう気持ちを、大久保という男は、ちゃんと知っていたのだ。
そして、訊くところでは、そのルーキーは、真面目で責任感の強い人だそうだ。
彼は、どんなに酷い目に遭わされても、「プロの世界とは、こういうものなんだ」と自己判断して、追いつめられていたのではないだろうか。
もちろん、デーブ大久保は、相手が反撃できないことなど、百も承知。
デーブ大久保は、以前、女性問題でコーチをクビになった。
にもかかわらず、彼は、1年くらいで、「復職」してきた。
上司である渡辺監督に愛されていたのだろうし、彼を慕う選手も多かったのだろう。
いままでの彼は、少なくとも、それなりの数の人から信頼されていたし、有能だと思われていたのだ。
おそらく、女性問題でクビになる前も、彼の「やりかた」は、今回と変わらなかったはず。
世の中には、「標的」を次々と犠牲にしながら、「有能」だと言われ続けている「イジメ上手」が、溢れている。
デーブ大久保は、たぶん、「ちょっとやりすぎた」だけ。
僕がこれを書いたのは、「あなたがイジメられているのは、あなたが悪いわけじゃない。駒として利用されているだけなんだ」と、伝えたかったからです。
そして、そういう目にあっているのは、あなただけじゃない。
正直、「自分だけじゃない」とわかっても、どうにもならないことも多いんだけど、少なくとも、こういう「仕組み」みたいなものを知っていれば、少し自分を見なおせるんじゃないか、とは思うのです。
あなたは、あなたが思いこまされているほど、つまらない人間じゃない。
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>傍からみれば、「注目される選手をイジメるなんて、バカじゃないの?」という印象なのだけれども、西武というチームの中からみれば、「高い契約金をもらって、マスコミからも注目されている、妬ましい異物」でしかない。選手たちのそういう気持ちを、大久保という男は、ちゃんと知っていたのだ。
「いじめ」を受けていたのは、別の選手と思われます。菊池は、罰金制度も含めた、一連のことを「(球団か選手会かに)報告をしたのはお前だろ」と疑われ、髪をつかまれたなどの暴行を受けたようですが、これはいじめの続きではなく、単発的なことと感じます。(もっとも、菊池云々は報道を見ただけでの判断ですが)
雄星は真面目すぎて「そもそも、もし逆らったりして、自分が標的にされたら、大変だし……」と自己保身を考えないタイプと判断され、球団に直訴した容疑者としてとデーブから疑われたのだと思います。
フラットで公平なチームなんて、簡単にはできんでしょ。欧米だって同じだよ。
これに抗う方法は2つ。?辞める、?ガチンコでやりあって自分が覇権を取る、のいずれか。日本を閉塞させている理由の一つに正社員という守られた身分があるけど、それと裏腹。安定にしがみついて固定化させれば必ず生じる。他方、安定を捨てて流動化させれば、大変だけど、そこにいる必要はない。いわゆるいじめの問題も含め、日本人は後者を選択せざるを得ない段階にいるのでは。
実際チーム内の評判も良くないし、通信制で教職とりながらとかもプロの世界をなめてると思われても仕方ない。
デーブはそれでいえば「いじめ下手」の部類に入る。
一軍にいた頃にチームリーダーの涌井にも暴行したり、部下から顰蹙を買うようなことばかりやってるから、結局のところただの馬鹿なんだろ?
あなたのいじめ理論はよくわかるけど、それとこの件はほぼ無関係。
これでなめてると思われるとか、ほんと日本は体育会系のキチガイ文化に汚染されてるんだな。
それとまたデーブ大久保を復職させたら、このことはネット上などで永く言い伝えられ、野球界のイメージ損壊に大きく貢献することだろうな。
野球で食っていけるかどうか、引退後の保証なんて無いし学習する事が舐めてるとか、こういう考えの方が人生舐めてます。球団によっては資格の勉強会を開いたり、メジャーには医師免許や牧師の勉強してる選手もいるのに。
リーダーシップセミナーかなんかで習っているのかな。
原理的には、いじめを使って、同一化を起こさせているのだろう。
私はは、そういう人間の「臭い」を嗅ぎつけてしまう。
体育会系だから少なからずそうゆう部分はあるだろうし、デーブは今回の標的がまずかったね。
ただそれだけの問題。どっちもどっち
アニメ監督の宮崎駿もそういう手を使った事がある(今も?)らしいですね。
たった一人を標的にして、皆の前でつるし上げる。
犠牲になるのはその一人だけ、他の人間を支配出来るしまとまりも良くなるし、
いい事づくめ(標的以外の人間にとっては)。
同じくアニメ監督の押井守がそれを目の当たりにして、
「あれだけは許せない」とどこかで書いてるそうです。
間違いなく「悪」ではありますが、この手の事は根絶させるのは不可能なので、
不幸にも自分が標的になった場合に何とか生き延びる(耐え抜く)術を
持っておくべきでしょうね…。
別に天性でも何でもない
> イジメられていたのが、抽選の末にようやく西武が引き当てた、ドラフト1位のゴールデンルーキーだというのも、いかにも、という気がする。
大久保氏とソリが合わず、氏の解雇決定まで(今も?)いろいろ大変なことになっていたのは、菊池投手ではなく、某野手です(名前を挙げている方もいますが、私はあえて書きません)。これは大久保氏が一軍のコーチだった2008年から、知られていたことです。ちらっと報道された記憶もあるはずです。ニュースソースは、東スポあたりの、アレ系なメディアかもしれませんし、ややまともなスポーツ紙かもしれません。週刊誌のような雑誌媒体かもしれません。
さて、なぜ再度コメントしたかというと。
前段を受けた、以下の段落で、
> 傍からみれば、「注目される選手をイジメるなんて、バカじゃないの?」という印象なのだけれども、西武というチームの中からみれば、「高い契約金をもらって、マスコミからも注目されている、妬ましい異物」でしかない。選手たちのそういう気持ちを、大久保という男は、ちゃんと知っていたのだ。
と書かれていますね。
つまりこれは、あなたが誤った思いこみをもとに、
「高い契約金をもらって、マスコミからも注目されている、妬ましい異物」だと他の選手が思い、大久保氏のイジメに荷担、あるいは見て見ぬふりをしたのだろう、と推測したことになります。
もちろん、そういう思いを持つ選手もいるかもしれません。
が、少なくとも、報道で知られる限りでは、大久保氏は菊池投手に対して「お前がチクッたのか」と疑い、暴力こそふるえど、(継続的に)イジメたわけではなく、しかも、即問題になって、解雇されているわけで(この違いは重要です)、ここだけでは、他の選手から「妬ましい異物」と思われてイジメを受けていた、というフシは感じられません。
私はパ・リーグでいえば埼玉西武ライオンズを応援しています。その、応援しているチームの選手が、「一軍に上がった」「一軍でそこそこ活躍した」など、プロとして残した実績に対して嫉妬するならともかく、高校時代のケガのために一軍に上がれず、まともに投げることさえできない選手に対して嫉妬し、イジメに荷担するなどと、…それも事実を元にした推測ではなく、誤った出発点をもとにして書かれっぱなしなのは、何ともいたたまれない気分になるのです。
※徴収した罰金をもとに飲食し、その場にいない選手の悪口を言っていた(菊池投手は数回出て以降欠席)なんて話も伝わっていますけれどね。ま、それが菊池投手に対する直接的なイジメにつながっていたかどうかは、分からないわけで。どんな悪口かも不明ですし。
大久保氏の件から、ご自身の経験・伝聞などを顧みて、「イジメ上手」というタイプがいるのでは、という考察をされたことは理解できますが、エントリの中で本当におっしゃりたかっただろうこととは乖離があり、むしろ、瑕疵を放置することで、伝わりづらくなっているのではないかと危ぶんでおります。
それに、このエントリ、あなたの考えを通すための駒に、たとえ事実関係が違っていても、相手が反撃できないことを百も承知で、大久保氏を利用していますよね。
文章技術として、利用するなとは言いません。ただ、誤りに基づいて考察された内容に関しては、直された方がよいのではないかと思う次第です。
なお、世の中に「イジメ上手」ってタイプの人間がいるかもしれない、という考察と、最後のメッセージに対しては、全く異論はございません。
※余談ですが、大久保氏は決してイジメ上手ではないと思いますよ。
> もちろん、デーブ大久保は、相手が反撃できないことなど、百も承知。
普通に反撃(=解雇)を受けましたしね。
全てが崩れるってのもあるがな・・・
オルグ学入門「スケープ・ゴート法」
この本を読んだのだろう。
オルグ学入門「スケープ・ゴート法」
この本を読んだのだろう。
琥珀色さんの『読み』と『(愛情ある)訳』、素晴らしかったです☆