雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

Tristar 1/35 1号戦車A型

でーきたっ。 今日、完成しました。
 
てゆーか、戦車自体はこれも先の王虎と同じくかなり昔に組んだものです。
2008年の10月に写真を載せてますが、それよりもーっと前に完成させてました。このトライスターの1号は2003年の商品で、発売されてすぐに購入してさほど間をおくことなく作り始めた記憶があるんで、まあとにかくそれくらい昔のものです。
 

溶接跡すらつけてない全くのストレート組みで、塗装もかなりあっさりめのまま。
そのせいか思い入れも特になく、文字通りその辺に転がしていたのです。そういう意味では未完成のまま放置していたと言えなくもないです。実際、掃除のときに捨てようかと思ったくらいだし。
 

ちなみにキット自体はとても良い出来です。トライスターはこれが初のキットで、組んでても「これから頑張るぞ!」的な気合いがこの小さな戦車に込められているように感じられたものです。
ライトを透明パーツに変えるのと、スモークディスチャージャーをつけるならチェインくらいはあった方がいいかもしれないですね。捨てようかと言いつつも結構好きなキットで、実際同じものをもう一つと内部構造のレジンパーツとFlak38搭載の対空戦車も大切に保管してるくらいです。
 

ともかく、そうしてほおっておいたものを、最近突然「そうだ、地面に置こう。水につっこませよう」と思いついたわけです。
参考にしたのはこれまたMaster Modelersの17号(2004年)に掲載された加藤則行氏による渡河シーンのビネット(キットはドラゴンの1号B型)をヒントにしました。つーか加藤氏の作品の猿マネです。
下り坂の地面にのせるため、足回りのみ再度加工しました。
また、今回は水の表現を初めて試みてみました。鉄道模型用の水素材にリキテックスで色をつけたものを主に使用。履帯まわりのしぶきや波はエポキシ接着剤でこさえてみました。
加藤氏の作品は豪快に水しぶきをたてて突っ込んでますが、それに比べると僕のものは、金槌の人がおそるおそる水に入ってく風情になってしまいました。
 
タイトルは「Try to The Water」とするつもりです。
正直なところ、今回、水の色とか水面の表現は我ながらイマイチですが、それも含めてこのタイトルです。