『去年はいい年になるだろう』(山本弘)
- 作者: 山本弘
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/04/02
- メディア: 単行本
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面白い。
私小説的SF作品。SFのアイデアも凄い目新しいというわけではないですが、手堅くて好印象です。SFにおいて、設定上の破綻があると、そっちが気になってお話にのめり込めないし。実在の人物の名前がたくさん出てきます。今までの作者の活動(と学会)や作品(SF、ホラー、ファンタジー、TRPG等)をいろいろ知っているとより深く楽しめると思います。自称ファンだけど、けっこう読んでいない作品が多い私。いくつか未読の作品を読みたくなったよ。
山本弘作品は、丁寧に張り巡らされた(単なる思い付きのようにも見える)伏線が、最後に綺麗に収束していくところが好きです。価値観(「大事な事って何?」みたいな問いで言い換えても良い)に関しても嫌な印象を受けないことも、この作者の作品を読み続ける理由の一つだと思う。この作品、アンドロイドにちょっと感情移入しちゃうな。こうピュアで一途というのは美徳とは限らないけど、惹かれてしまうのですよ。
すごい、大ざっぱにまとめると・・・、やっぱり少女が好きなんやね。最後のあれは、やり過ぎだろう、と思いました。いや、好きですけど。
『まんがサイエンス 12』(あさりよしとお)
- 作者: あさりよしとお
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2010/09/17
- メディア: コミック
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面白かった。なんか、小中学生の頃に『まんがサイエンス』を読んでいたのが懐かしくなった。
やる気が出ない・・・
また子供じみたことを。
なんというか、作業はしているけど、外堀埋めるばっかりで本丸の攻略に躊躇しているみたいな?気合いを入れれば数時間で終わる作業を何日もやっていないという酷い状況。
珈琲飲んで、カフェインでもドープして、無理矢理やる気を引き出すか。
「女性の貧困」
http://www.youtube.com/watch?v=R_yBFruScAQ
現在の扶養家族のシステムはやっぱりなんとかしないと駄目だ。
正規雇用と非正規雇用を差別しちゃ駄目だよ。ILO100号条約というのを初めて知った。
私は、女性は社会に出て働いて欲しいって思う。
このいびつな現在のシステム(働くと損する場合があるとかそういうの)を変えるためには、働いている女性の数が増えないと変えられないと思うから。それは、個々の女性にとって大変な事かもしれないけど。
男は威張りすぎだと思うよ。他者を搾取するシステムにおんぶにだっこしてもらっている人達が、威張っていたりするんだ。
ポスドク問題とか
大学院重点化後の問題とかポスドク問題とか言うけど、ドクター取得者は就職先がないくらいだよね。困ったことと言えば。国や文科省は、巨額の金をかけて育てた人材が社会で活躍していないという事に対して詰問されるかもしれない。
ドクター取得者の就職先は確かにないかもしれないけど、進学した人はそれは覚悟の上だと思う。私は物性物理だから、アカデミックポストがなくても企業で雇ってもらえるだろう、と甘い見通しを立てていた。甘過ぎだけど。自分の無能さを甘く見ていたのだ。
また、大学は、一時的に人材やお金を得られたから良かったけど、今後は優秀な学生はアカデミックに進むことを躊躇する可能性がある。学術領域において、ある種のノウハウは明文化できないものが多い。つまり継続性が大事だったりする。もし人材が継続的に入らなければ、困るだろう。
・・・はっ。私は何でこんな事を呟いているんだろう。