若者を地域・政治イベントに参加させる2つの条件

先日流山市で開かれた「議員の通信簿」というイベントに参加してきました。

いつもと同じことを感じました。

ここでいう「いつも」は主に「タウンミーティング」や「市議会・その会派」のイベントをイメージしています。何度かこういった場に参加してきましたが、本当に若者は少ない。(ここでいう若者はUnder50ぐらいです。)

だから毎回どうしたら「若者が来るのか?」と思うのですが、それ以前の問題があります。
最終的な結果が

「声の大きい人が大声でしゃべるだけ」

これを打開しない限り、どんな素晴らしい方法で集客しても2度目の参加はないと思います。


「大声の威勢のいい若者がいないのか?」

と思うかもしれませんね。
私はあまりいないと思います。いたとしても、その人は声が大きいだけで、若者の声の代弁者ではなりえないでしょう。

さて、そこでこういったイベントに必要なことは、もう下記の2つで割り切るしかないと思うように至りました。

1.若者に限定したイベントにする
2.全員が同じように参加できるイベントにする

以上のいずれかしかないと思います。

まず「1.若者に限定したイベントにする」について。

こういった場で大声を出すのは地域の権力者。引退されて地域を先頭を切って盛り上げ、守ってくれる人たちです。
つい声が大きくなるのは無理ないことだと思います。この人たちの声を聞いて要点を推させるのは大事なことでしょう。

しかし、それを知らずに参加している若者には不快に思われても仕方ありません。
突然大きな声で意見を物申す。時に筋の通らない意見、感情的な意見、意味不明な個人的な意見も見受けられれます。
こんな場をはじめてみると、もはやカルチャーショックです。

こういった方たちは地元のイベントには必ず出席して行きますので、ご遠慮願うにはイベント自体の参加に制限をかけることです。
若者を呼びたければ若者限定の要素を入れてしてしまうことです。
同じ一個人として意見を吸い出したいのであれば、同時に集めて開催してはいけません。


そして「2.全員が同じように参加できるイベントにする」について。

声の大きさを合わせるということです。発言機会も大きさも平等にする。
例えばワークショップ形式で行う。
発言者のウェイトが均等になり、「誰の発言か」という情報も切り離されるので、「大声対策」には効果抜群です。
そのためには時間もコストもかかり、集められる人も少ないですが、そこは仕方ありません。

問題はこういったイベントに対して「感度の高い人」という、同じようなバイアスがかかってしまうことですね。
こればかりは無作為抽出法でアンケートでも取らない限り難しい。


この手のイベントは、いまだに
「発表者」と「聴衆」という構図で進められます。
そして最後に質疑応答で大声を出す人が待ってましたと叫びだす。
(発表している間からヤジを飛ばす人もいますが)

この形ではもはや参加する意義を感じられなくなってきました。
まずはこの形からの脱却から行うべきでしょう。