古民家の記

いつも(!)「古民家改造工事」をしたい・・・誰かさんの代筆で(笑)ミーハーブログをしているkominka(ツマ)でございます。

[大工さんの仕事]

 ただいま解体中の「納屋」の仕事はおもしろい、まぁいつもゲンバにいるわけではなく(邪魔になるし)遠慮しいしい(方言?遠慮しつつ)夕方とか日曜日に撮っているからタイムリーではないけれど。昔の大工さん「いい仕事」してありますねー! 家主さん曰く「納屋専門の人」だった?らしい(納屋が得意だったというべきか?)、このパターンの応用であちらこちらに建てられたということでした。「牛小屋」(の部屋)が二つあるのが、ここの特徴だとか。右の写真の「仕切り」がその間の板壁です。

        

 この「赤いライン」の部分は、家主さんが自分で補修されてたもの・・曲がった柱にそって上手に板を打ちつけてある、70代の方。そのほかにもいろんなおもしろいものがたくさんある家で、このブロックは「既製品」ではなくオーダーなのだそうだ。高度成長期に入る頃育ったKominka(ツマ)は頭が固いのか?(笑)「えー?そんなことできるんですか?」と叫んでしまった、あぁ無知ってコワい。「出来るよ。親父が大きさを考えて型枠で作ってもらったとよ」って。今では採算も合わないと合理化されてて、ありえない話だろうな・・・・すごくびっくりしたのだった。

        

 「ブロックの中が、今どきのみたいに空洞化?してなくてぎっしり詰まっているから頑丈よ」と嬉しそうにおっしゃるので、あれこれと話は弾むのだった(笑)、そしてこの専用「酒ビン」(とっくり?普通うちあたりでは「酒入れもん」と言うけど)、信楽焼きのタヌキ(=誰かとは申しますまい)が持ってるような大きなものではなく手ごろな大きさ。

   まさに「量り売り」だったのね 
 
 「外に置いてたから、冬に中の水が凍って割れた。ひっつけてみた」ととつとつとおっしゃる、大工さん(プロ)ではないけれどいつも生活の中で、考えて工夫されているのがよく伺えて、なんだかとってもうれしいし楽しいおしゃべりをさせていただいている。家主さんと会うのも、いいですねぇ。

 
 あ。今日のカテゴリは「大工さんの仕事」なのに、直接関係ないようなとりとめのない話なれど、自分の中では“一緒”なのよ・・・ついこのあいだまで(笑)いえ。もう30年〜40年以上になるのですねぇ、あぁ。
 そういう貴重な「手仕事」って、身の回りにたくさんあり、特別有難くもなく「あたりまえ」に恩恵に預かっていた、なんという贅沢だったことか。洋服も着物の仕立ても(毛糸のセーターも)ご近所の誰それさんに頼みオーダーだったし、「輪替え・わがえ」さんという「桶の輪」(竹でできていた)を替えてくれる人が1軒ずつ回って仕事をしてくれていたし(安い工賃だったことでしょう)、ムラで何でも間に合っていたのだろう・・・
 そんなことを考えている昨今であります、「秋」もの思ふ季節です。こんなことしていられないのだけれど(笑)、では本日もいい天気、お互いに「持ち場」でネ。