黙祷

秋葉原の通り魔事件の被害者の方々に、黙祷。


いつかは、こんなことが起こるのかなぁ、なんて思っていたわけでもないけれど、最近の秋葉原は何か一本ネジが飛んでいたような気がする。
初めて東京の街を一人で旅したとき、夜の新宿コマ劇場裏の路上で感じた、言葉に言い表せない不快感に似たような気分を、3月の終わりに、夕方の秋葉原で感じた。
正直、こんな街に来ても面白くない、早く帰りたい、と思ったのを覚えている。


そして、歩行者天国の盛り上がりが過熱してきて。
いや、盛り上がりというにはあまりに下品で。
チャンベビがアキバでストリートをしてたとき、僕は彼女たちがスピーカーを持ち込んだことに対して、苦言を書いたことがある。もちろん彼女たちに対しても言った記憶があるのだが。。。
歩行者天国はあくまで歩道みたいなもので、何をしてもいい公園ではない、と。
しかし、秋葉原に集う人たちは、それを勘違いしたのか無視したのか、歩行者天国を無法地帯のようにしてしまった。
エアガンをぶっ放すバカまでいたりして。


まだ日通ビルがあって、ストリートライブをする人が少なかったころ。
ソフマップとかツクモの店員さんたちも、宅配便のお兄さんたちも、台車をゴロゴロと転がしながら歩いたり走ったりしているけれど、ストリートライブをしているアーティストさんの前では、台車をウイリーさせて車輪を浮かせたりして、なるべく音楽のジャマにならないように配慮してくれていた時期があった。


今はどうだろう。
みんながアンプやスピーカーを持ち込んだこともあり、ゴロゴロ音も聞こえなくなったからか。
それとも、そういう配慮に、アーティストも観客も感謝をしなかったからか。
もしくは、ストリートライブの規模が大きくなりすぎて、またはストリートライブとは呼べない下劣なパフォーマンスが増えて、それに群がる、これまたルールをしらない傍若無人な観客が増えて、彼らの仕事がしにくくなったり、もしくはジャマ扱いされるようになったからか。
台車をウイリーさせて荷物を運ぶ店員さんも宅配便さんも、この街で見ることはなくなった。



いつかは、何か起こるんだろうなぁ。
そう思っていた。
でも、こんなことになるとは、思わなかった。


アニメとかゲームとかネットと犯罪を結びつけて魔女狩りする報道姿勢は大嫌いだけど、今回の犯罪に結び付けて、歩行者天国を廃止することには賛成。