糖尿病、網膜剥離、緑内障は治せる。何で間違った治療で失明を選ぶ?

糖尿病になると、ほぼ必ず糖尿病性網膜症となっていきます。現在日本の失明原因の第一位を緑内障と競っているような状況です。毎年公表されているだけで、少なくとも3000千人以上の方が糖尿病性網膜症で失明しているのです。糖尿病性網膜症の最後のステージは、増殖膜が張っておこる網膜剥離です。さらに、この糖尿病は新生血管が張ってきて、難治性の血管新生緑内障を起こし失明します。これは原因として緑内障に入るのですが、糖尿病が多くの原因です。従来これらの増殖性糖尿病性網膜症は、ほぼ日本の医療機関では治療できずに失明していました。
しかし、我々がドイツの医師仲間と15年ほど前に開発した、網膜を全体見ながら手術できる広域観察システムBIOMなどと、小切開無縫合による近代的な硝子体手術での両手法などを駆使することで、ほぼ治せるようになりました。残念ながら、日本は世界の眼科レベルからは眼科手術の面で遅れていますし、間違った情報に基づいた失明しかねない方法が行われています。これらの最新の眼科知識や手術方法は一般の患者さんが知らないだけでなく、一般の眼科医も知らないことが多いのが現状です。
また、増殖性糖尿病性網膜症による網膜剥離をいかに良く治しても、残念ながら旧来のカロリー制限と糖質の割合の多い糖尿病への食事指導では、再び血管が破れてまた見えなくなることがあるのです。この為に、糖尿病の方の「糖質制限」は近代的な硝子体手術と同時に重要な治療法でもあります。
現実には、これらの方法を含んだ眼科知識が、あまりにも日本人のなかで不足しているのです。これを何とかしたいと、今まで専門書は多く書いていた私も、一般書を書いて皆様方の目を守る一助にしたいと考えました。9月23日に出版した角川書店の「やってはいけない目の治療」に引き続いて、このたび12月15日に光文社新書として、「視力を失わない生き方」を上梓しました。これらの本をお読みいただいて、皆様が生涯健やかな目を保ち、幸せな生活をお送りいただきたいと祈念します。両書ともに大手書店だけでなく、アマゾンで注文できます。
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