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福耳コラム このページをアンテナに追加 RSSフィード


希望とは、あるともいえないし、ないともいえない。 それは道のようなものである。
地上にもともと道はない。 歩く人が多くなれば、それが道なのだ。

<魯迅 「故郷」>

しかし、そのとき、はじめて人は気づくのである。
すべて奪われても、なお、自分が最後の一線で渾身の力をふるってふみとどまれば、
万人に平等に与えられている唯一の、そして本当の武器がなお残っていること。
それは言葉である。もうそれしかない。だが、自分で捨てない限り、これだけはだれも奪うことはできない。

<山本七平 「私の中の日本軍」>

神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に 僕はずっと耳を傾けている

<小沢健二 「天使たちのシーン」>

2012-02-09-Thu

ブラザー軒

むかし、大隈小講堂で高田渡・イルカ・友部正人の三人が出演するフォーク・コンサート(なんと豪華な顔ぶれ)を聴いて、そこでこも高田さんの「ブラザー軒」を耳にして、とても感動したのを覚えている。
特にこの、

ふたりには声がない。
ふたりにはぼくが見えない。

の部分が、耳に残る。

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2012-02-05-Sun

フィールドで涵養される自尊心

サブゼミ的な試みをやってみたことの効果というのが、中小企業の事業の現場を見る実地教育、フィールドサーヴェイ体験というもの以前に、どうも別のものがあるような気がしてきて、それについて考えてみようと思った。なにかというと、いろんな大人にあったことで、若い人たちの自尊感情、セルフ・エスティームが向上する気がする。

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2012-01-31-Tue

創立者と模倣者

なぜか突然思い出したうちの師匠の口癖。

大隈さんは早稲田出てない。福沢さんは慶応出てない。そこを出ている人はそこをつくれない。

これ、深いよね。110921

2012-01-27-Fri

問いを立てる力

思うんだけど、今の若い人たち、やっぱりもうグーグルやウィキペディアがない時代には戻れない世代なんだから、それをふまえてこれから必要なスキルを鍛えるということは、問いも自分で立てる、つまり自分で資料を探してくる、問題も設定する、というとっかかりの力であるように思う。

いわれたことを調べてまとめるのは、それがでっち上げの切り貼りであるにせよ、てんで簡単にやってしまう。だから、これについて調べよ、なんていう言い方をするときに懇切丁寧にキーワードを並べると、そうやってこちらがあんまりお膳立てをし過ぎると、ほんとにただコピペだけで数分でやれてしまう。「そういうことを知りたいならどういう切り口、どういう手がかりを追えばいいか」から、自分で考えなければ。もちろん、最初の一、二回は別ですよ。

逆にいうと、既存の文章を答えにした切り貼りでいいならもう、小学校卒でいいんですよね。いまやそのレベルはその年齢で達してしまう。そうするとそこから成長が止まる。まずくすると、それから遊び暮らしている間に退化して、幼稚園児なみになる。

オリジナリティをどう育てるか。我々の世代の研究者には、それなりの経験知があるやも知れぬ。でも、ある世代にとっては、オリジナリティが邪魔で敵だったりした時代もあるそうなんだな。つまり後発模倣の時代には。文化ギャップですねえ。110921

2012-01-18-Wed

ソーシャルゲームのこれから

ゲームの中で知り合った仲間と関係を深めることで、その関係を切ることに罪悪感を覚えるようになって、長く遊んでもらえるようになります。ゲーム自体にはちょっと飽きたんだけど「今俺が辞めると彼が迷惑するよね」と思って続けてしまう、というような感情を作り出すことが非常に重要です。

ここから。
まあ、性悪の女郎の手口ですよね。

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2012-01-15-Sun

義経役者

歌舞伎のほうでは「義経役者」という言葉があるという。それなら非歌舞伎の歴史劇でも、同じ概念が成り立ち得るし、「頼朝役者」「義仲役者」というのもあり得る。ということは、「静(御前)女優」「(北條)政子女優」「巴(御前)女優」というのもあるはずですね。

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2012-01-12-Thu

中世ブームの予感

先日とうとう文庫でも塩野さんのローマ人の物語が完結してしまいました。

ローマ人の物語〈41〉ローマ世界の終焉〈上〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈41〉ローマ世界の終焉〈上〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈42〉ローマ世界の終焉〈中〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈42〉ローマ世界の終焉〈中〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈43〉ローマ世界の終焉〈下〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈43〉ローマ世界の終焉〈下〉 (新潮文庫)

足かけ10年近く読んできて、ちょっと進むともう前の方を忘れていて、正直帝国の最後の方はグダグダで、それでも読者として完走したときは感慨がありました。いちばん共感した登場人物はクラウディウスかな。

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2012-01-07-Sat

高齢者とゲームセンター

そういえばときどきゲームセンターの中を見て回ったりするのですが、ご年配の方がメダルゲームをやっていらっしゃるのが非常に多いですね。むかしは中高生が詰めかけるものでしたが、いまはプリクラとクレーンゲームのフロアーと格闘ゲームのコーナーとカードバトルやオンライン麻雀のコーナーで面白いほど客層がくっきり分かれている。そしてやはりご年配の方が際だって増えているように思います。

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2012-01-04-Wed

朝鮮半島のカントリー・リスクとものづくり

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

大陸諸国の場合、ひとたび戦争を始めて敗れると、供給能力はきれいさっぱり消えてしまう。それまで懸命に投資をして生産設備をつくり、技術を蓄積しても、戦争で負けたら一瞬ですべてが失われてしまう。(中略)こうなると人々は「いつ潰れるかわからないもの」を真面目につくる気にならない。p.189

韓国人がタブーにする韓国経済の真実

韓国人がタブーにする韓国経済の真実

去年の6月に出た本を改めて読んでいました。

これは先日、サムスン御出身の吉川先生もおっしゃっていました。韓国企業はなかなか思い切った長期的な技術開発投資ができない。もし有事になれば無駄になるかもというカントリーリスクが大きすぎる。

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2011-12-30-Fri

ボランティアじゃいけないの?

むかし某掲示板でこんな書き込みがあったそうで...。

41 :就職戦線異状名無しさん :2006/03/10(金) 01:09:12

『働く理由は?』
「社会貢献したいから」
『ボランティアじゃいけないの?(・∀・)ニヤニヤ』

素で困りました。

これは聞く企業の側がよっぽど正論。ビジネスは結果として社会貢献にもちろんなるが*1、そのために営利事業を行っているわけではない。「生計を立てる」ということを教育プロセスで馬鹿にして教えるからこういうことになる。

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*1:そうでなければお客様がお金を払ってくれるわけがない