希望とは、あるともいえないし、ないともいえない。 それは道のようなものである。
地上にもともと道はない。 歩く人が多くなれば、それが道なのだ。
<魯迅 「故郷」>
しかし、そのとき、はじめて人は気づくのである。
すべて奪われても、なお、自分が最後の一線で渾身の力をふるってふみとどまれば、
万人に平等に与えられている唯一の、そして本当の武器がなお残っていること。
それは言葉である。もうそれしかない。だが、自分で捨てない限り、これだけはだれも奪うことはできない。
<山本七平 「私の中の日本軍」>
神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に 僕はずっと耳を傾けている
<小沢健二 「天使たちのシーン」>
2012-02-09-Thu
2012-02-05-Sun
フィールドで涵養される自尊心
サブゼミ的な試みをやってみたことの効果というのが、中小企業の事業の現場を見る実地教育、フィールドサーヴェイ体験というもの以前に、どうも別のものがあるような気がしてきて、それについて考えてみようと思った。なにかというと、いろんな大人にあったことで、若い人たちの自尊感情、セルフ・エスティームが向上する気がする。
2012-01-27-Fri
問いを立てる力
思うんだけど、今の若い人たち、やっぱりもうグーグルやウィキペディアがない時代には戻れない世代なんだから、それをふまえてこれから必要なスキルを鍛えるということは、問いも自分で立てる、つまり自分で資料を探してくる、問題も設定する、というとっかかりの力であるように思う。
いわれたことを調べてまとめるのは、それがでっち上げの切り貼りであるにせよ、てんで簡単にやってしまう。だから、これについて調べよ、なんていう言い方をするときに懇切丁寧にキーワードを並べると、そうやってこちらがあんまりお膳立てをし過ぎると、ほんとにただコピペだけで数分でやれてしまう。「そういうことを知りたいならどういう切り口、どういう手がかりを追えばいいか」から、自分で考えなければ。もちろん、最初の一、二回は別ですよ。
逆にいうと、既存の文章を答えにした切り貼りでいいならもう、小学校卒でいいんですよね。いまやそのレベルはその年齢で達してしまう。そうするとそこから成長が止まる。まずくすると、それから遊び暮らしている間に退化して、幼稚園児なみになる。
オリジナリティをどう育てるか。我々の世代の研究者には、それなりの経験知があるやも知れぬ。でも、ある世代にとっては、オリジナリティが邪魔で敵だったりした時代もあるそうなんだな。つまり後発模倣の時代には。文化ギャップですねえ。110921
2012-01-18-Wed
ソーシャルゲームのこれから
ゲームの中で知り合った仲間と関係を深めることで、その関係を切ることに罪悪感を覚えるようになって、長く遊んでもらえるようになります。ゲーム自体にはちょっと飽きたんだけど「今俺が辞めると彼が迷惑するよね」と思って続けてしまう、というような感情を作り出すことが非常に重要です。
ここから。
まあ、性悪の女郎の手口ですよね。
2012-01-12-Thu
中世ブームの予感
先日とうとう文庫でも塩野さんのローマ人の物語が完結してしまいました。
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足かけ10年近く読んできて、ちょっと進むともう前の方を忘れていて、正直帝国の最後の方はグダグダで、それでも読者として完走したときは感慨がありました。いちばん共感した登場人物はクラウディウスかな。
2012-01-07-Sat
高齢者とゲームセンター
そういえばときどきゲームセンターの中を見て回ったりするのですが、ご年配の方がメダルゲームをやっていらっしゃるのが非常に多いですね。むかしは中高生が詰めかけるものでしたが、いまはプリクラとクレーンゲームのフロアーと格闘ゲームのコーナーとカードバトルやオンライン麻雀のコーナーで面白いほど客層がくっきり分かれている。そしてやはりご年配の方が際だって増えているように思います。
2012-01-04-Wed
朝鮮半島のカントリー・リスクとものづくり
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
大陸諸国の場合、ひとたび戦争を始めて敗れると、供給能力はきれいさっぱり消えてしまう。それまで懸命に投資をして生産設備をつくり、技術を蓄積しても、戦争で負けたら一瞬ですべてが失われてしまう。(中略)こうなると人々は「いつ潰れるかわからないもの」を真面目につくる気にならない。p.189
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去年の6月に出た本を改めて読んでいました。
これは先日、サムスン御出身の吉川先生もおっしゃっていました。韓国企業はなかなか思い切った長期的な技術開発投資ができない。もし有事になれば無駄になるかもというカントリーリスクが大きすぎる。


