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福耳コラム このページをアンテナに追加 RSSフィード


希望とは、あるともいえないし、ないともいえない。 それは道のようなものである。
地上にもともと道はない。 歩く人が多くなれば、それが道なのだ。

<魯迅 「故郷」>

しかし、そのとき、はじめて人は気づくのである。
すべて奪われても、なお、自分が最後の一線で渾身の力をふるってふみとどまれば、
万人に平等に与えられている唯一の、そして本当の武器がなお残っていること。
それは言葉である。もうそれしかない。だが、自分で捨てない限り、これだけはだれも奪うことはできない。

<山本七平 「私の中の日本軍」>

神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に 僕はずっと耳を傾けている

<小沢健二 「天使たちのシーン」>

2009-04-16-Thu

某氏の文体の特徴

先日ふと読んでいたのですが、特徴をリストアップ。

  • 文法的に過剰に厳密な翻訳調。「僕は」「僕の」など主語や所有格をほとんど省かない。英語の日本語訳のよう。

  • わけがわからず説明も足りない比喩。いかにも気が利いているようで本当はでたらめに言っているんじゃないかと思われるような形骸化したメタファー。

  • 架空のアメリカ人の逸話の多用。架空の親戚の逸話の多用。
  • とことん回りくどい自己開示。

  • 世界史の蘊蓄。わかったようで実は本人もなにもわかっていないんじゃないのか。

  • ひどい渾名のついた友人。鼠、突撃隊。

  • やたら多い行空け。

  • 村上龍のことをさほど悪く言えないほどの、あるいは田中康夫を手放しで糾弾できない程度の舶来ブランドの小物を小道具として使う。フィアット600。

  • 港町、海が見える酒場、チャイナ・タウン。不思議なことだが、某氏は早稲田に入ったはずなのに、彼が描く大学生活の舞台は出身地の神戸なのだ。

  • しょっちゅうそのへんで洋楽が流れている。

  • 一人称が「私」で二人称が「あなた」の、「彼女」の登場人物の会話はどれも同一人物のようである。

  • 結構ひんぱんに知り合いが自殺する。

  • 「ナントカカントカは、」と誰々は僕に言った。「ナニナニがナニナニナニだ。」

  • 最後のほうで一行だけ、太字で「嘘つき!」とか彼女が叫ぶ。

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