ネットサービス「新日本ワールド」の衝撃。

本日は更新するつもりなかったのだけども昨日知ったネットサービス「新日本ワールド」(http://njpwworld.com/)に受けた衝撃のあまり、グリフォンさんとこに書いた内容を緊急転載いたします。


長きにわたった日本プロレス界・格闘技界の争乱を、統一してしまいかねない規模のものですわ、これは・・・(−。−;)。


http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141201#c


>まず「999円」という破格の安値にしたこと自体が他団体への強烈な攻撃でもあるんですよ。
他の団体が同じようなサービスをするとしても、それより高値にするわけにいかないじゃないですか。新日本が999円で、全日本やノアが2000円じゃ後者に入るわけがない(苦笑)。
そして同じ値段でサービス行ったら、間違いなく墓穴掘ります。
「会場に来る客が激減する」に決まってるじゃないですか。
これはアーカイブだけじゃなく、主要会場の大会映像配信をも含んでいるので・・・。
999円で見れるものをどうして会場に来るもんですかね。
よほど魅力的なコンテンツがないと、会場に来てくれやしませんよ。
そしてその自信があるからこそ新日本は打って出たということです。
「新日本にしかできないサービス」だから。


>さらにいえばこれはアーカイブを見るために加入したオールドファンを現在の大会に引きずり込む効果を持っている。
燃えプロ」のDVDではこうはいかないんですよ。あれはレトロ映像を楽しんで終わり、という企画なので。
ところがネットサービスの場合、アーカイブの隣に現在の大会配信もあればほぼ間違いなくそっちも見るでしょう。したがって現在の新日本にも引きずり込まれますよ、間違いなく。
そして家庭でそれを見るということは、
「その子供世代もまたかなりの確率で引きずり込まれる」
ということです。
アーカイブと現代の大会配信の両立、というのは最強の組み合わせなんですよ。
そしてそれは「膨大なアーカイブ」と「現在の盛り上がり」を両方兼ね備えている新日本だからこそできることです。
日本国内に関しては、間違いなくUFCファイトパスを上回りますよ。UFCの倍の年月、そして毎週録画してあったんだから数十倍の試合数のアーカイブを持っている。
さらには何より「記憶」です。
地方の、週プロなどで情報は得てるけど試合には飢餓状態(中継局の無い地方もかなりあるので…)のファンは間違いなく飛びつきますよ。かつてのプロレスの隆盛が記憶にあるだけに。


>正直、999円では採算が合わないんじゃないかという不安ももちろんあります。
でも新日本は打って出た。会場の客減少以上に地方の潜在的プロレスファンが飛びつくという自信があるから。
そしてどこもそんなアーカイブを持ってない以上(全日本もノアも日テレと切れてしまってるので…)新日本に太刀打ちできませんよ。
合従連衡でいうなら、合従は少なくとも無理です。何団体が連合したって新日本の強大なアーカイブに勝てるわけがない。
プロレス他団体が生き残るには、各自が新日本と連衡するしかない。それも不可能な格闘技団体は、なおさらUFCに選手を送ることを夢見て細々とやっていくしかない。


力道山の死去から続いてきた、動乱の時代は終わったのだとつくづく痛感してますよ、少なくとも僕は・・・。



もう一つ付け加えれば、
今後は格闘技界は(大)ボクシング(小)UFCに。
プロレス界は(大)WWE(小)新日本プロレスに。
この四極に収斂(しゅうれん)されていくんじゃないかと……。


そのくらいの大きな流れだと思います、これは。

今後の成り行きに最注目を要するコンテンツだと思いますよ、実際。


ではではまた。