Kyoto Nature Hiking -京都の自然、ハイキング情報-

京都の自然やハイキング情報について、京都市在住の森林インストラクターが書くブログです。3児の父。親子で山も歩いています。年に何度か日本アルプスも。

大きな桜

家族で時期はずれの花見に行ってきました。
京都北山のとあるところです。


毎年花見に行っている桜があります。
3年前はこんな感じでした。


残念ながら、今年は開花しないようでした。
相当老いた木なので、寿命かもしれません。
残念ですが、これも自然なことなのでしょう。

枝先にわずかな花びらは見えましたが、
ほとんど花がついていませんでした。


すっかり変わり果てた姿を見て、
悲しくなりました。


この辺りには炭窯跡が多く、
昔から人が通っていたと思われます。
百年以上、この辺りの人々の目を
楽しませてきた木なのでしょう。


今頃桜が咲くということは、
この辺りの春は市街地周辺と比べて
少し遅いです。


コシアブラが採り頃でした。

この日は少量だけいただいて、
天ぷらではなく、おひたしにしみてました。
うまかったです。


クロモジの花も地味に満開でした。


さらに地味に咲いていたのが
ミヤマカタバミです。

市街地周辺で見られるカタバミと比べて、
花が白いのと、葉の形がハート形ではなく、
直線的で三角形に近いのが特徴です。


うまく撮れなかったので載せませんが、
オオカメノキ(別名ムシカリ)もきれいに
咲いていました。


さて、この日は春らしく
鳥達の声がにぎやかでした。
ミソサザイの元気な声に迎えられ、
オオルリセンダイムシクイ、ウグイス、
クロツグミなどきれいな声が聞けました。


もう使われてはいませんが、
タカの巣です。

トビの巣かな?
あまり見ない大きな巣なので、見るたびに
ちょっとうれしくなります。


そうそう、この辺りの「林床砂漠」っぷりも
見事でした。
うまそうな山菜!
に見えますが、
これらはシカが食べない毒草です。

右がバイケイソウ、左がトリカブトです。
くれぐれも間違えて食べないように
してくださいね!


ここ数年、毎年春に訪れている場所ですが、
来年ここの桜が咲いてなければ、
もう来ることはないかもしれません。
ちょっと残念です。
どこかに花見ポイントを見つけたいです。