一番やさしいWBS −WBSの計画を見直す−

前回(一番やさしいWBS −完了を予測するために−)までのWBSをおさらいで確認します。


現状の実績から読書が完了する日付の見通しはいつになるか想定するところで、読書に掛けた時間と読み終わったページ量を紐づけたところで終わったのでしたね。

計画 2日 4時間 3日 4時間 + 4時間  4日 4時間
実績(ページ数) 2日 0(ゼロ) 3日 総ページの1/8 + 総ページの1/4  4日 -/-


それで、いつまで終わらすことにするの?
実績から予測することにします。一番の悲観的な実績はゼロですが、それでは進まないのでプロマネ本を読むという目的を遂行するためにも1以上を有効値とします。


その場合、悲観値は1/8(4時間当たり)で、楽観値は1/4(4時間当たり)です。完了を予測するということは、これらの悲観値と楽観値もしくは平均値をとるなど諸条件から推測するということです。

予測 4時間あたりで読める総ページあたりの割り合い 予測する読書完了日
悲観値 1/4 5日の2時間後
楽観値 1/8 6日の8時間後


ゴールデンウィークは他にやりたいこともあるのでプロマネ本1冊だけで終わってしまうのも悲しい、というのは当事者の感情です。それだけで完了日を予測するのは間違いです。


実際の実測値を裏づけとして見通しを立てる必要があります。このケースの悲観値で予測するとゴールデンウィークをすべて費やしてしまうことになり、それはそれで悲しいのも事実なので楽観値でいける条件を対策を立てることにします。


幸い、3日の午後は1/4を読めた実績があります。さらに、ページをパラパラと捲るとちょっと中盤も興味を持てる内容のようです。対策は次のようにしました。

  • 開始する時刻、終了する時刻を確認してからはじめる。
  • インターネットなどは、終了してから利用する。


ポイントは、禁止をするのではなく、目標のページ数まで到達したら、ご褒美として使ってよいことにしたことです。


WBSの見直し、計画の変更は、根拠のある定量的な数値とできるための対策がなければ、今までできなかったことがどうしてできるようになるかを確認する必要があります。


計画を見直すの?
以上から、読書の完了日を見直すことにしました。これにより、「1-4」の読書の完了日は5月5日に、「1-5」のブログも「5月5日」となり、ほぼ1日遅れで進行することになりました。

【例14】プロマネの本を読む

Milestone ID マイルストーン 先行WBS ID 作業量(8時間/日) 計画開始日 計画完了日 実績開始日 実績終了日 進度(±)
M-1 本を入手する 1-3 0 5月2日 5月2日 _ _ n/a
WBS ID WBS 先行WBS ID 作業量(8時間/日) 計画開始日 計画完了日 実績開始日 実績終了日 進度(±)
1 プロマネの本を読む n/a 3.0 5月2日 5月4日 5月2日 _ _
1-1  プロマネ本を選ぶ n/a 0.25 5月2日 5月2日 5月2日 5月2日 0
1-2  本を買いにいく n/a 0.25 5月2日 5月2日 5月2日 5月2日 0
1-3  本を買う 1-1/1-2 0(1-2に含む) 5月2日 5月2日 5月2日 5月2日 0
1-4  本を読む 1-3 2 5月2日 5月5日 5月3日 _ -0.75
1-5  感想をブログに書く 1-4 0.5 5月5日 5月5日 _ _ _


あとは、実行と実績のトレースですね。