2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『金剛石のレンズ』 フィッツ=ジェイムズ・オブライエン

知る人ぞ知る名短編集の復刊である。とはいえ、再刊されるまで本書のことはあまりよく知らず、19世紀中頃の早世した作家であることも今回初めて知った。特に古い小説の読書経験値が乏しい当ブログ主には、19世紀というと以前読んだ『ディケンズ短編集』ぐら…

ベストSF2008投票

いつもお世話になっている森下一仁先生の‘惑星ダルの日常’恒例ベストSF2008の投票に参加。順不同で5作あげました。○『限りなき夏』 クリストファー・プリースト○『夏の涯ての島』 イアン・R・マクラウド○『蒸気駆動の少年』 ジョン・スラデック○『20世紀の幽…

『アースダイバー』 中沢新一

中沢新一の文や話を見聞きすることは何度かあったが、著作自体を読むのは初めて。「東京の地霊」で様々な土地に潜む場の力が人間に与える影響といった話に興味を覚え、本書を購入。いやー面白いわこれ。 <アースダイバー>というのはアメリカ先住民の神話で…