2011-12-19
昨日見かけた私の住む街のある場面より
駅前の喫煙スペースのベンチに一人の60代位のちょっとフーテンなオヤジが一人で腰掛けていて、タバコを吸っていた。しばらくして、20台半ば位のOL風の女性が灰皿の横にしゃがみ、タバコを吸いながら、落ち込んでいるような表情で携帯画面を見つめていた。
女性がタバコを一本吸い終え灰皿に吸殻を捨てるタイミングで、オヤジが女性に向かって、ニコって笑いかけながら、
オヤジ『何さっきから、冴えない顔して携帯見てんのよ?
彼氏と喧嘩でもしてるの?』
OL『え? いや〜 上司に怒られちゃって・・・』
オヤジ『そんなんでくよくよしても しゃあねーだろ。
いくら悩んだって悩みなんか無くなるわけねぇんだよ。
そんなもん屁と一緒に出しちまえばいいんだよ。』
OLは大爆笑。ついでに横にいた私も大爆笑。
知らない3人が一緒に大爆笑。
作家の故、中島らもに“その日の天使”という話がある。
こちらのブログから引用させていただこう。
ブログ『邦画ブラボー』2005年3月29日エントリー
「中島らも追悼写真展」よりhttp://blog.goo.ne.jp/spok23/e/dac0d910815dabccf7073a5aa25f0ec4
『ある日らもさんが
何もかもが嫌になって「今日こそは死のう」と思っていたら、
外で「石焼きい〜〜もいしやきいもお〜」という間の抜けた声が
聞こえてきた。 それをぼんやり聞いていたら馬鹿馬鹿しくなって
死ぬのをやめた。
嫌な事や辛い事の多い毎日の中で1日に1度は天使が現れる。
それはすれ違ったおじさんだったり、
ラーメン屋のおばちゃんだったりするかもしれない。
その人たちのなにげない一言や仕草にほっとさせられたり
くすっと笑わされることがある。 それが自分にとっての天使。
石焼いもやのおじさんは
「その日の天使」だったんだと思ったという。』
きっと、OLにとってオヤジは“その日の天使”だったんだろう。
私にとってもね。