安倍内閣支持率低下を回復させる

加計学園問題でマスコミ各社の世論調査では、安倍内閣の支持率が低迷している。24,25日の予算委員会の閉会中審査では安部首相は「加計側の依頼ない」と強弁するが、根拠を示すことが出来ず、支持率回復にはつながらないだろう。

支持率を回復する方策がないではない。今回の騒動を奇貨として、いったん白紙に戻して今後のモデルとなるような審査を実施するのである。民進党玉木雄一郎氏「白紙に戻すべきでは」との提案に対し、安倍首相は「白紙にすることは考えていない」と退路を断った。手にしたものは絶対に手放さないのが安倍流である。

1. 獣医師の養成に喫緊の必要性があるかを客観的に検証する。
2. 政治家と関係の深い学校には参加を認めない。李下に冠を正さずである。
3. 複数の希望学校を参加させ、最も優れた提案をした学校に特区参入を認める。
4. 審査のプロセスを文書化し、後の検証に耐え得るようにする。

政治家としての使命を実現することよりも友情を優先したとまでは言えないものの(当然、両者ともに達成すると考えているのであろう)、これからの道筋は細く厳しいものとなった。