●吉祥寺「百年」での展覧会(http://100hyakunen.com/?mode=f3)は、「線と色と支持体」というタイトルで、4月5日(月)まで開催されます。展示作品は以下の四点です。是非、御高覧お願いします。なお、近いうちにドローイングの作品も追加される予定です。
1.「plants」(91㎝×73㎝) キャンバスに油絵具 2009年 
2.「plants」(100㎝×80㎝) キャンバスにクレヨン 2010年 
3.「plants」(84㎝×60㎝) 合板パネルにクレヨン 2009年 
4.「plants」(95㎝×79㎝) 段ボールにクレヨン 2010年 
●編集者の方が「美術手帖」の四月号を送って下さったのだが、このミッフィーちゃん特集(本当は「ディック・ブルーナの謎」というタイトル)がすごく良くて、にやにやしながらずっと眺めてしまう。文章とかは実はまだ全然読んでいないのだが、ディック・ブルーナの絵だけでなく、ページのデザインやレイアウトも含めてとてもよくて、パラパラみている時の色の変化だけでも楽しい。また、表紙がとてもよくて、ずっと見てしまう。今もパソコンの横に置いてある。
あと、前半の特集記事と、後半のレビューなどの時事的な記事との間を区切るように、円城塔の小説が挟まっているのも面白い。この感じはすごくいいんじゃないかと思う。今後も、小説に限らず、美術批評に限らず、新作に限らず、例えば、埋もれているレアなものとか、翻訳されていない有名なテキストなど(批評や研究に限らず、ひろくアートに関連したものなら硬軟とりまぜてなんでもありで)、毎号、長めのテキストが、前半と後半とを分ける(分けつつつなぐ)分厚い栞みたいにして(そこだけ自律しているような感じで)掲載されると、とても面白いんじゃないかと思った。わかりやすく真ん中にあることで、そういうのをうざいと思う人もスルーしやすいだろうし、特集やレビューに興味なくて、そこだけに興味をもつ人も入っていき易い感じだし。その後で、興味なかった方へも関心が広がってゆくかもしれないし。「位置」って重要なんだな、と思った。
美術手帖」をみたのはひさしぶりだけど(不勉強ですが)、雑誌全体としてなんかバランスがすごいいい感じになってて驚いた。でもそれは、特集のクオリティが高いということがあってのことなのだろうけど。特集と時事ネタと長めのテキストとが、こういう風に開かれた感じで共存できれば、面白いことになるんじゃないかと感じた。