2008-07-08
内田樹さんの講演を聴いて
先日大阪某所で聞いてきた内田樹さん(敬称をどうするか3分くらい迷った)の講演の内容を、講演を聴きながらとったメモを元にかっこよくバッシーンとここにまとめ上げてみようと思ったもののやっぱり浪人生にはその時間がなく、途方に暮れていたところになんと内田センセご自身がブログで要点をまとめていたので、リンクを張ってお茶を濁すことにする。
詳しい内容はリンク先を読んでもらうとして。
実際の講演ではここにかかれている以上にいろいろなアナロジーを駆使して、「価値判断を下したときに学びは終わる」ということを説明していた。"大物"井上雄彦*1と対談して知り得た彼の特徴の話*2、バザールで絨毯を安く買う方法の話*3、武道の話*4など。ちなみに講演のタイトルは「なぜ日本人は学ぶ意欲を失ったか」だった。
あらゆる製造物が単能化され、利便性が最初から確立されている現代の消費社会で、人々はあるモノがいつか違う場面で違う用途に使えるかもしれないなどと言うことを全く考えなくなった。
そもそも人は新しく学ぶことについて、それがどう役に立つかを判断する基準を持たない。その基準を増やすことこそが学びであるのに、現代人はまずはじめにそれが何の役に立つかを考え、それが思いつくはずもなく「数学なんてやっても将来何の役にもたたねーや」などと理由をつけては学ぶのをやめるのだ。
日本人はなぜ学ぶ意欲を失ったのか。それは、投資に対して迅速かつ確実なリターンを求める消費ビジネスのマインドで教育が語られているからだ、と内田さんは言っていた。
えー、正直所々に疑問点があるのだけど、質疑応答の時には何となくチキンな僕は質問ができなかった。あと上記の文章に関しても僕がふつうに思い違いをしている可能性もあるのであしからず。詳しく知りたければ内田さんの著書を買おう、ということか。
メモにはもう少し書いてあるのだけど、これを全部まとめてたら2浪するのでやめとく。
それにしても、受験勉強でビジネスをやっている予備校で、それを消費しまくっている浪人生たちに対してこの話をする内田センセもなかなかデンジャラスな方だと思った。
*1:漫画家。スラムダンクとかバガボンドとかの作者。僕はほとんど読んだことがない。
*2:漫画に対する意欲のみで生きている、みたいな話。たとえ同意できない意見に対しても頭ごなしにそれを否定することがなかったという。
*3:絨毯などには興味はないというふりをする。するとどうしても絨毯をかってほしい商人がよってきて、交渉をしようと絨毯の有用性をうったえ、値段を下げる。もう下がらないだろうと思ったところで「そこまでいうのなら」といった態度で購入することで、低い出費で「賢い買い方をした」という満足感まで得られる。
*4:所与のリソースが限られた肉体で最高のパフォーマンスを出すには個々のパーツの強化よりも、それぞれのパーツでできることを増やしていく方がよい




