texlive-2010 で日本語フォントを使う

ここではMacに標準搭載されているヒラギノフォントを例に、texlive-2010 と dvipdfmx(いずれも unstable バージョン)によるフォント埋め込みタイプのPDF作成手順を述べる。


【手順1】
ヒラギノフォントのコピーをシステムフォントと同じディレクトリに置く。
具体的には、/usr/share/fonts にサブディレクトリ "hiragino" を新規作成し、そこへ以下の2つのフォントファイルを保存する。


【手順2】
マップファイル "hiragino.map" を作成し、 /usr/share/texmf/fonts/map/dvipdfmx ディレクトリに保存する。
このファイルの内容は以下に示すとおり。

rml	H	HiraMinPro-W3.otf
rmlv	V	HiraMinPro-W3.otf
gbm	H	HiraKakuPro-W6.otf
gbmv	V	HiraKakuPro-W6.otf

【手順3】
設定ファイル "/etc/texmf/texmf.d/10standardpaths.cnf" の OSFONTDIR にシステムフォント・ディレクトリのパスを指定する。
texlive をインストールした直後には、188行目が以下のようになっている。

OSFONTDIR = /please/set/osfontdir/in/the/environment

これを、以下のように書き換える。

OSFONTDIR = /usr/share/fonts


【手順4】
最後に、texmf-update コマンドを実行して、/etc/texmf/ 以下の設定を更新する。


TeXソースのコンパイルの仕方》

$ platex hoge.tex
$ dvipdfmx -f hiragino.map hoge.dvi