情報の海の漂流者

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【変な給食】京丹波町にキムチチャーハンをおかずにパンを食べる給食は存在しませんでした。

についての続報。
京都府船井郡主食がパンでおかずがキムチチャーハンという前衛的給食が存在する、という週刊ポストの記事についての検証の続きです。
前回の記事において資料の分析したところ、京丹波町の給食システムにおいてパンとご飯は明確に分けられており、米をおかずにパンを食べるような献立が提供されることは考えにくいという推論が出ていました。
その後友人と手分けして現地の方への取材をすすめ、事実確認を続けた結果「米をおかずにパンを食べる給食が存在していなかった」ことが判明しました。
友人のメールアドレスに届いた京丹波町教育委員会からのメールを要約します

  • 京丹波町ではご飯の日とパンの日が分けられているため同時に出すようなことはない
  • 過去の献立表を確認したところ、キムチチャーハン・小型パン・わかめスープ・デザート・牛乳という献立は存在しなかった
  • 再現メニューが作られた経緯について調査を進めた結果、ある小学校のサイトに掲載されていた献立表に誤植があり、間違った献立がネット上に公開されていたことが原因であると判明した。
  • 誤植が判明した献立は平成22年7月のものである。

つまり、あのメニューは書類の記載ミスであって、実際には提供されていなかったということです。
これは要するにあのNEWSポストセブンの記事は実際にそのメニューが提供されたか否かを取材して確認するというステップを踏まずに書かれていたということですかね。

ここで嫌な予感が

最近の小学校の中には保護者や児童向けにオリジナルの献立表を作成し、ネットで公開している所が沢山あります。
ネット上には、無数の献立が存在するわけです。
小学校が独自で作成している献立表は商業出版ではないので校正が行き届いているわけもなく、膨大な量の献立表の中には、誤植がいっぱいあるはずです。
幕内秀夫氏がネット上の献立を見ながら記事を書いているとしたら、NEWSポストセブンの連載に登場する献立や変な給食(amazon)もっと変な給食(amazon) に掲載された献立の中に「誤植が原因で生じた非実在献立」が他にも混じっている恐れが出てきました。
これを全部検証するのは時間的に無理があります。
どうしたものか……