情報の海の漂流者

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人力検索はてなでホッテントリーを狙うための傾向と対策

ザ・インタビューとか、はてなまとめとかやっていたシリーズの人力検索版。
人力検索はてなは2012年に入ってから様々なテコ入れが導入され、pvは上昇傾向にあるそうだ。
しかし、最近では100ブクマに到達するような質問は殆ど見かけなくなっている。
apiを叩いて取得した人力検索はてなの100ブクマ以上の質問一覧がこちら

はてブのapiはたまに取得漏れがあるために全てを網羅していない確率はあるが、これを前提に。

100ブクマ到達した質問数の変化(年)

件数
2012 お察し
2011 5
2010 8
2009 23
2008 39
2007 38
2006 63

超人気質問が殆どなくなってしまったのだ。(はてブ的な意味で)

せっかくQ&Aサイトがあるのだから

なぜこんなことになっているのかということについて、個人的には色々な推測があるのだが、折角Q&Aサイトがあるので、今回はこのあたりについて人力検索で質問してみたいと思う。

質問内容は以下のとおり

Q1 人力検索がはてなブックマークのホッテントリーにほとんど上がらなくなってしまった理由はなんですか?
Q2 どうすればまた、ホッテントリ―入りするような質問が生まれると思いますか?
Q3 あなたの理論を実践して実際に100ブクマを超えるような質問をしてみてください
質問URL http://q.hatena.ne.jp/1343378204

傾向と対策

おすすめサイトやおすすめソフトウェア等を紹介してもらう質問

オススメのウェブサービスやかっこいいデザイン、使えるアプリ等を紹介してもらう質問は、はてブ大量獲得の定番。
僕の主観でこのジャンルに分類される質問の中で100ブクマを超えたものは、50個以上ある。

あなたの中で「うわっ!こんなサービスウェブで無料公開してるの?」「今まで、お金払ってたけど、実は無料で提供しているサイトあったんだ・・」 というように下記のように無料で役に立つ『ウェブサービス』を 提供しているとっておきのサイトを教えてください。
これなんかは5000ブクマを超えている。
質問全体として「良質なまとめ」としての価値が出やすいのがポイントだろう。

雑学・ノウハウ系質問

知識や経験などを問う質問。ライフハック系も。
このジャンルも100ブクマ超が50件以上ある。
(分類に迷ったらここに放り込んだからという理由もあるが……)

多くの人が興味をもつような疑問を質問し、良質が回答が付くと化けるジャンルで

のNo.4とかは、人力検索史上最高の回答と評する人も多い。
回答者の質に大きく依存するジャンルと言えるかもしれない。

プログラミング関係等

含むサーバー系等。
昔からはてなはプログラミング関係に強いと言われていて、この分野の話題ははてなブックマークで人気になりやすい。

みたいな質問が大人気になるコミュニティが国内に他にいくつもあるとは思えない。
この頃はまだ、はてなダイアリーで活発な情報発信が行われていた時期で、この質問もトラックバック先でも色々面白い話が出ている。
ただし、この手の質問で、2010年以降に100ブクマ超を達成したものは一件も見つけることができなかった。
2009年も、超有名プログラマーが質問していることで話題になったものが多い。
現在の人力検索で一般人がこのジャンルの100ブクマ超を狙うのは厳しいか?

書籍系質問

面白い本や役に立つ本を紹介してくれというジャンル
これも良質な回答が集まればまとめとしての価値出てくる。

あたりは1000ブクマ超。
もっともこれはリアルタイムではそこまでブクマがついておらず、再評価されながらブクマが伸びていったタイプだ。

あたりで紹介されたりとか。
ちなみに僕は、この質問に回答したことがきっかけで
「あ、人力検索今のシステムだと駄目だ」と思い始めた。
なお、このジャンルでも2010年以降、100ブクマを超えた質問は発見できなかった。

学習系質問

書籍やサイトを紹介する形になる場合が多いので、これをジャンルにしてしまうのはMACEじゃない気がするがとりあえず紹介

難しいことを子供にどう教えるのか?的なネタは時々ホッテントリ―入りするので、そこに活路が見いだせなくもない……かもしれない

的なものとか

ネタ系

現在狙うならばこのジャンルか?
2011年に、このジャンルでホッテントリー入りした質問もあるし、センスがあれば現在の人力検索でも100ブクマ超を狙える可能性がある

しかし実際の所、このジャンルでホッテントリーを飛ばせるだけのセンスがある質問者は限られている現状だが……
ちなみに、ノウハウ系の記事があまり話題にならず、ネタ系が何とか頑張っているとしたら、Q&Aサイトとしてはかなり深刻な状況になっている恐れがある。
話題性と専門知を兼ね備えた回答者が脱落していき、次世代が育っていない、という可能性があるからだ。

ホッテントリーの狙いから

はてブでホッテントリ―を狙うためには定石がある。

あたりは参考になるかもしれない。
要するに書き手の側の工夫ではてブの付き方が全然違うのだ。
ソーシャルメディア上に露出するタイミングを調整したり、事前周知したり、想定読者層の生活リズムを考慮したり、色々やれることはある。