半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2179 熊本セミナーに参加して②

昨日の熊本セミナーでの学びをいくつか紹介します。
一番,考えたのが鈴木健二先生の道徳授業づくりの演習です。
ティッシュの箱を素材にして,どのような道徳授業をつくるか,10分間で考えて,となりの人たちと意見交換するというものでした。
道徳授業をつくる時にまず考える必要があるのは,この素材を使って子供たちに何を伝えたいのか,何を考えて欲しいのか,どんな人間になってほしいのかを考えることです。
この点を鈴木先生も強調されていました。
たった1箱のティッシュですが,参加者たちは,いろいろな部分注目していろいろな発問を考えていました。
これが,とても興味深かったです。

いつも思いますが,佐藤幸司先生の道徳授業はとても温かく,深い思考を迫られる発問を作られます。
また,発問の語尾のこだわりです。「〜と思いますか?」「〜でしょうか?」「〜かな?」
発問の語尾について,私もずっと考え悩んでいますから,とても参考になりました。

羽鳥悟先生の,提案された「日本人を育てる道徳授業」は,本当に必要だと思います。
日本を愛する日本人を愛することを教えることが必要とされています。日本人よりも外国人のほうが日本の素晴らしさを知っている場合もあります。
こんなことでは,ダメです。国際化が叫ばれているからこそ,日本人が日本の素晴らしさを学ぶべきです。

今回のセミナーでは,随分と会っていなかった人を再会することができました。
やはり,少し無理してでも外へ学びに行くことが大切だということを痛感しました。
内々で学ぶだけでは,自分を客観的にとらえることはできません。
自分の修業不足と思い上がりを感じた1日でした。
まだまだです。
夜の懇親会では,講師の先生たちや参加者といろいろな話ができました。そしてこのつながりを大切にしていこうと思いました。