楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

読了。巨匠アーサー・C.クラークによる軌道エレベータ物の古典。
アーサー・C.クラーク2001年宇宙の旅などで有名なわりには、案外寡作かも。日本語訳が少ないだけかもしれないけど、ハヤカワで出ているのはそのシリーズと幼年期の終り以外だと宇宙のランデブーぐらいか。意外に少ない。
この本は原著だと1979年に出版されたものらしいが、科学描写に関してはその時代を感じない新鮮さを保っているように思えた。SFで30年近く経過しても古さを感じさせないということはこの分野の進歩がそれほど目覚しいものでないということの証左なのかも。コンピュータやナノテクのように小さい物に比べて宇宙開発や土木は計画から常に遅れがちだし、短期間に急激な進歩をする分野でもないしな。進展があったのは、巻末の解説にある通り素材系でカーボンナノチューブがあったぐらいか。
話中に出てくる宗教や迷信に対する態度は今となってはやや挑戦的とも思えるぐらい。ただ、JPホーガンほど説教臭くもないし、決して不快なものではなかった。
軌道エレベーター自体は今世紀中にも出来るかもしれないけど、私の生きている間に利用するのは難しいかな、とか

21世紀のNewton

へー、新しいモデルのNewtonは電話機能付きかー。Jobsの不在中に出た物だからあまり好みでないと聞いていたので無理かと諦めていたが。
え?違う?
つか、本気でMacintoshの新モデルの発表は無しか。敢えて出さないのは、社名から"Computer"を外したことを強調するためかな。マイナーアップデートぐらいは期待していたのに。